初心者が注意すべき富士登山のポイントと成功する方法

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日本で一番高い山である富士山には、毎年多くの登山客が訪れています。
日本人なら人生で一度は富士登山に挑戦したいと考えている方も多いのではないでしょうか。

しかし富士登山が未経験だからこそ
・まずなにから始めればいいのかわからない
・山を登れるほどの体力に自信がないためトレーニング方法を知りたい
・登山道具・服装はどんなものが必要か教えてほしい
といった人も多いはずです。

そこでこの記事では、富士登山の初心者が知っておくべきことをまとめてご紹介します。

具体的には
・初心者が注意すべき最低限のポイント
・体力面
・必要な道具や服装
といった順でお伝えしますね。

富士登山に挑戦したい方は、ぜひ最後まで読むことをオススメします!

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初心者が注意すべき富士登山のポイント


富士登山に挑戦するときに最低限気をつけたいポイントを紹介しましょう。
登山の初心者でも登りやすいと言われている富士山。

しかし、実際は登頂率が50〜60%と言われているため失敗をしないためにも注意したいことが多くあります。

例えば、初心者の場合には
・山頂で体力を使い果たしてしまい、下山にあまりにも時間がかかってしまった
・荷物をなるべく軽くしようと防寒具が少なくて、山頂で凍える思いをした
・登り初めにスピードを出して登り呼吸が乱れて、体調が悪くなってしまった
といったように、色々な失敗が起こりがちです。
せっかく富士山を登るなら元気に最後まで登山を楽しみたいですよね。

富士登山は下山までするまでがゴールです。
安全に山頂から帰ってくるためにも、初心者だからこそ気をつけたいポイントをご紹介しましょう。

富士登山では山頂御来光を目指す必要はない

富士登山では多くの人が山頂で御来光(日の出)を目指します。
しかし、必ず山頂で御来光を目指さなければならないというわけではありません。
山頂での御来光はたしかに達成感や感動がありますが、その分、リスクも大きいです。

山頂での御来光を見るためには
・夜の登山は暗くて視界が悪く、歩きづらい
・標高の高い富士山は深夜だと気温が低く危ない
・山頂の御来光を目指す人がたくさんいるため、山頂付近の渋滞では同行者とはぐれやすい
・山小屋では十分に休息が取れない場合もあり、体力的に不安がある
といったリスクがあります。

御来光は、富士山のどこであっても見ることができます。
無理をして山頂での御来光を目指すよりは、自分のペースを大切にして富士登山をしましょう。

気温差が激しい富士登山では装備軽装は悲劇

装備(服装)はしっかりと揃えておくことをオススメします。

もし、装備が足りていないと最悪の場合
・防寒具が十分になく気温差の影響で体調を崩してしまう
・食料や飲み物が不足しスタミナがなくなってしまう
といったことが起こる可能性も。
ガイドや山小屋によっては、軽装備すぎるとそれ以上の登山の許可が下りない場合もあります。
登山前にしっかりと装備は揃えるようにしましょう。

初心者こそペースはゆっくりがオススメ

登山の歩くペースは「一定のペースで普段よりゆっくり」が基本です。
大股にはせずに小股で淡々と登るようにしましょう。
最初から速めのペースで登ってしまうと、疲れやすさや体力の低下につながってしまいます。
急ぐと呼吸が乱れて高山病の原因にも。
歩幅は小さく、ゆっくりとしたペースで楽しみながら登るようにしましょうね。

富士登山の初心者にオススメルートのご紹介

富士山には山頂へと続く登山ルートが4つあります。
登山ルートの特徴を一つずつご紹介しますね。

吉田ルート

山梨県側の富士山北側から山頂を目指すルートが吉田ルートです。
富士登山をする半分以上の登山客がこの吉田ルートを利用しています。
登山道と下山道が別々になっています。
その理由としては、登山道が下りに向いていなく、下山道が登りに適さない道になっているため。

須走ルート

須走口五合目を出発して、静岡県側の富士山東側から山頂を目指すルートが須走ルートです。
標高の高い位置まで樹林帯が広がっており、登山中に日差しから守ってくれます。
樹林帯から抜けると御来光や影富士が見やすく、絶景を楽しめますよ。
見通しが悪い樹林帯では、夜間や濃霧のときは注意が必要です。

御殿場ルート

御殿場口新五合目を出発して静岡県側の富士山南東側から山頂を目指すルートが御殿場ルートです。
名前の通り、御殿場市から出発することになっています。
特徴としては、出発点の標高が低くて傾斜が緩やかに始まります。
その分、距離が長くなるためよく歩きたい人向けのルートです。
他のルートに比べると山小屋が少なく、トイレや休憩場所も少ないため注意が必要です。
登山客も他のルートと比較すると少なめであるため、静かな登山を楽しむことができますよ。

富士宮ルート

富士宮ルートは富士宮口後合目を出発して、静岡県側の富士山南側から登るルートです。
もっとも標高の高い位置から出発するルートのため、山頂までの道のりが短いです。
全体的に傾斜が急で岩場が多い道になっています。
登山道と下山道が同じになっているため、混んでいるときは譲り合っての登山が必要です。

この4つの中でも初心者にオススメなルートは「吉田ルート」です。
吉田ルートの魅力は
・入り口の富士スバルライン五合目では様々なおみやげ屋さんや食堂などがあり観光地としても楽しめる
・道中は山小屋の数が多く、休憩場所やトイレが見つけやすくて安心
・登山道と下山道が分かれているため、すれ違いの混雑が起こりにくい
・御来光がどの場所からでも見やすい
・利用する人が多い分、賑やかな雰囲気で登山ができる
といったことが挙げられます。

初心者だからこそ、ルートに迷ったら吉田ルートを選んでくださいね。

富士登山初心者が気になる体力面のお話


富士登山が初めての方は、体力面が心配ですよね。
何キロもする荷物を背負って標高差のある富士山を登る。
運動負荷や消費カロリーはスローペースのジョギングと同じくらいと言われています。

実際に富士登山は吉田ルートで登頂すると、初心者のゆっくりペースの場合10時間ほどかかります。
下山もおよそ4時間ほどの時間を費やすことになります。
それほどの時間をずっと歩き続けるわけですから、身体がついてくるか心配になってしまいますよね。
しかし、富士登山はスタミナや体力を温存させながらゆっくりとしたペースで登るのが基本です。
必要以上に体力を消耗させずに、効率よく進むために一定の速さで登るように心がけましょう。

また、御来光を目指して富士登山をする場合は山小屋に宿泊することになります。
御来光に臨むために山小屋で仮眠をとるとある程度、体力は回復します。
今まで登ってきた疲れをとるためにもぐっすりと眠ることが大切です。
しかし、睡眠時間がたっぷりと取れるわけではありません。
あくまで仮眠程度ということは頭に入れておきましょう。

山小屋宿泊の時点で体力を使い切ってしまうと、仮眠後の登山に影響が出てしまう可能性があります。
山小屋から山頂までの体力を残すことも考えた上で、バテないようなペース配分で登りたいですね。

富士登山初心者は確認しよう!必要な道具や服装の話


初心者こそ道具の準備が大切です。
富士登山で最低限必要な道具や装備から、持っておいた方が嬉しいものまでご紹介します。

・トレッキングシューズ
・ザック(リュック)
・ヘッドランプ
・雨具・ザックカバー
・防寒具
・手袋
・タオル
・軽食や行動食
・水や清涼飲料水
・小銭
・モバイル充電器

トレッキングシューズやザックなどの装備類は登山前にレンタルをすることも可能。
吉田口の場合は五合目にレンタルショップがあります。
レンタルなら装備をわざわざ買わなくても安心して登山を楽しめますね。

また、行動食や水は登山中の山小屋などでも手に入れることができます。
吉田ルートは山小屋が多くあるため、食べ物や飲み物の補充がしやすいという点でもオススメです。

それでは、富士登山に必要な装備や道具を一つずつ解説しますね。

富士登山で揃えたい装備類・服装

トレッキングシューズ

トレッキングシューズは軽登山靴とも言われています。
普通の運動靴に比べると、ソールが固くて突起や溝が深くなっているため、足場が悪いところでも動きやすい設計です。
さらに、足首をしっかりと支えてくれることで怪我がしにくく疲れにくくなっています。
日常で履くスニーカーの場合にはソールが柔らかくて体重を乗せづらく力が入りにくくなってしまいます。
疲れやすくて怪我の原因になってしまう可能性も。
長時間歩く富士登山だからこそ、靴にはしっかりこだわりましょう。

ザック(リュック)

荷物を入れるためのザックは自身の体に合ったものを選びましょう。
登山用のザックは長時間担いでも疲れにくい設計になっています。
バランスよく荷物をまとめられる形状になっており、破れにくく軽量であることも登山に適しています。
富士登山の場合はだいたい30リットルものもを選ぶことがオススメです。

ヘッドランプ

夜の時間帯に登山をするようであればヘッドランプは必須です。
富士山の山道には街灯がほとんどありません。
夜になるとご自身の明かりを頼りに登らなければならなくなります。

・険しい山道を照らすためにしっかりと明るさがキープされるもの
・手をふさいでしまうことがないように頭に装着できるもの
これらを意識してヘッドランプを選びましょう。

雨具・ザックカバー

気候が変わりやすい登山では雨具が必須です。
ザックの中身が濡れてしまわないように、できればザックカバーも用意しましょう。

雨具は冷たい風から体を守るための防寒具としても働いてくれます。
軽くて蒸れにくい高性能のものがオススメですよ。
また天候も変わりやすいので、脱ぎ着しやすい上下セパレートタイプがオススメです。

防寒具(服装)

富士山の山頂では、御来光を待つ間の気温が0度近くになってしまうことも多いです。
体温をキープするためにも防寒具の用意が欠かせません。
防寒具として
・ダウンジャケットやフリース
・長袖シャツやウインドブレーカー
・ホッカイロ
といったものを用意しましょう。
荷物にならないように、なるべくコンパクトにまとまる軽めのものを選びたいですね。
寒がりのとあるガイドさんは、最初はTシャツ、途中で長袖シャツを重ね着、
次にフリース、ウィンドブレーカーと重ねていき、夜の山頂では最後にダウンを着用するそうです。

軍手・手袋

富士山は火山により形成されたため岩場が多い部分があります。
手をついて登らなければならなくなるため、手を保護するためにも軍手が欠かせません。
また、下山では滑って尻餅をついている登山客も多いです。
転んでも軍手をしていれば手の怪我を軽減させることができます。

さらに、気温の低い七合目以降の登山では防寒具としても手を保護するものがあった方が良いです。
手先が冷えてしまうと体力も奪われてしまいます。
天気が良ければ軍手で代用も可能ですが、天候が悪いと軍手が濡れてしまって不快に感じてしまうことも。

変えの軍手、あるいは防水の手袋を用意しておくようにしましょう。

富士登山に必須な道具や消耗品類

タオル

スポーツである登山は汗をかくため、タオルが必須です。
汗拭きのため以外にも首に巻いて日焼け防止や防寒としても使えます。
・なるべく軽量でかさばらないもの
・速乾性のあるもの
を選ぶようにしましょう。

軽食や行動食

登山ではエネルギー補給のための軽食や行動食が欠かせません。
気がつかないうちにお腹が減ってしまい、フラフラすると感じた頃にはすでに気分が悪くて何も食べられないといった状態になってしまうことも。
なるべくこまめに栄養補給をすることが大切です。

行動食に適しているものは
・ゼリー飲料
・ナッツやドライフルーツ
・カロリーメイトなどの栄養補助食品
・スナック菓子やチョコレート、飴などのお菓子類
などです。
手軽に口にできるように軽めのものにしましょう。
お腹が減っていなくてもこまめに口にできるような食べやすいものがおすすめです。
吉田口登山道などは、山小屋がたくさんあり行動食は途中の山小屋で購入可能です。自分の好みの物を持っていき、あとは山小屋で買い足すのもいいでしょう。

水や清涼飲料水

富士登山は天候が良いと直射日光が刺さりとても暑く、空気が乾燥しているため水分の消費量が高まります。
水分を積極的に摂取することで登山中の水分不足による体調不良や高山病、脱水症状を予防することができます。
喉が渇いていなくても、なるべくこまめに水分補給をしましょう。
オススメは水か清涼飲料水(スポーツドリンク)です。
味の濃いコーラなどの飲み物は余計に喉が乾いてしまうことが多いため、避けるようにしましょう。
山小屋でも飲み物の販売があります。
荷物を軽くするためには、山小屋で売っているドリンクを活用してみてくださいね。

小銭

富士登山のトイレは有料です。
小銭を使ってトイレを利用することになります。
100円玉が必要になるので、なるべく用意をしていくことをオススメします。

モバイル充電器

富士登山の間はスマートフォンや携帯電話の充電ができるところがないため、モバイル充電器がとても便利です。
精密機器は熱や極端な冷えに対して、電気を多く使います。
日差しが降り注いで気温が高い時はもちろん、標高が上がって気温が低くなってもバッテリーを消費してしまいます。
そこで、念のためにモバイル充電器を荷物に入れておきましょう。

健康保険証・免許証

登山では危険がつきものです。
何かあったときのために、健康保険証や免許証を持っていくようにしましょう。
なくすかもしれないという不安がある方はコピーでもいいかもしれませんね。

富士登山であると便利なグッズ

なくても登山に問題はないですが、あると便利なものをご紹介します。
持ち物の参考にしてみてくださいね。

日焼け止め

標高の高い富士山では日差しは想像以上に強いです。
こまめに塗り直すようにして肌をしっかりと守りましょう。
女性だけでなく男性にも必須のものです。

ビニール袋

ゴミ袋として使ったり、荷物を雨から守ったりと何かと役に立つビニール袋。
スーパーやコンビニでもらったものを捨てないように取っておきたいですね。
登山中の突然の雨で荷物が濡れてしまわないように、ザックの中のものをあらかじめビニール袋に入れておくのもオススメです。

ティッシュ・ウェットティッシュ

富士山では標高が上がるにつれて水がとても貴重なものとなります。
そのため山小屋には洗面台などの設備がほとんどありません。
お手拭きがわりのウェットティッシュはとても役に立ちますよ。
山小屋に宿泊する際のボディーシートとしても使えますね。

アイマスク・耳栓

山小屋での宿泊は基本的に個室ではなく、全員で川の字で眠ることになります。
寝つきが気になる方はアイマスクや耳栓を用意するのがいいでしょう。
山小屋での仮眠は、その後の登山に大きく影響します。
なるべく良い睡眠が取れるように持っていって損は無いでしょう。

富士登山の初心者だからこそ、自信がなければ登山ガイド


富士登山の初心者はわからないことだらけで不安になってしまいますよね。
それならば、富士山に登ったことのある人や登山に慣れた人と行くのが安心です。
一人で登るよりも何人かで登ることで助け合いながら山頂を目指せます。
さらに、経験者が一緒ならば登山のペース配分や山小屋の使い方なども安心できますよね。

もし、周りに一緒に登る人がいない場合や一人で登ることが不安な場合は、ガイドを頼むのがオススメです。
富士登山に詳しいガイドから、より安全で楽しい登山のコツを教わりながら登ることができます。
快適に富士登山を楽しむためにもガイドを試してみてくださいね。

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