この記事は、「初島バスツアー ~初木神社・伊豆山神社〜」の紹介記事です(2025年7月12日参加)。
こちらのツアーに参加するにはコチラ
このツアーでは、良縁・縁結び・運気アップで話題の初木神社(初島)と、強運の神様を祀る伊豆山神社(熱海)という2つのパワースポットをめぐります。
さらに、初島までのフェリー往復に加え、島内の人気スポット「アジアンガーデン」への入場券も付いていますので、旅気分もぐっと盛り上がります!
それでは、バスツアーに出発しましょう。
熱海港から初島へ
バスは、新宿を朝7時45分に出発。本来は9時50分に熱海港に到着し、10時発のフェリーに乗船する予定でした。しかし、途中で渋滞にあい、10時40分発のフェリーに変更となりました。「人間万事塞翁が馬(人生の幸不幸は予測できず、何が幸運で何が不運かは後になってみないとわからない)」ということわざがありますが、今回はまさにそのようなハプニングが起こりました。
この出来事は通常のツアーにはありませんので、ツアーの最後に簡単にご紹介します。
とはいえ、ツアー全体の行程は順調に進み、各観光地にも予定通りの滞在時間で訪れることができました。

熱海港に到着すると、添乗員さんからR-asia(アジアンガーデン)入園券付き乗船券をいただき、すぐに乗船改札口に並びます。このチケットには復路(初島→熱海)がついていますので、なくさないようにご注意ください。



私たちが乗船するフェリーは、金波銀波号です。

そして、スタッフや次の乗船客の皆さんに手を振って見送られながら熱海港を出航しました。中には、沿岸のマンションから手を振ってくださる方の姿も見られ、和やかな雰囲気の中で船旅が始まりました。

目指すは、海の向こうに浮かぶ初島。フェリーでの乗船時間はおよそ25分です。
この日は少し風が強く、船はやや揺れを感じる場面もありましたが、それもまた旅らしいスリルのひとつ。揺れに身を任せながら、島に近づいていくワクワク感を味わいました。



ここからは、昼食も含めた2時間30分のフリータイムとなります。まずは、港から徒歩約2分の場所にある初木神社を参拝します。上の写真では、右手の方向へ進んでいきます。
なお、左手には食事処が並んでいます。
初島の見どころ5選

右手の木立が初木神社になります。まっすぐに向かって行ってもいいのですが、左に曲がっていくと、鳥居から境内に入れます。
なお、このお店のメニューは富士宮焼きそば、磯のりラーメン、ところてんなどで、海鮮丼などはありません。
①初木神社〜初木姫伝説

第五代孝昭天皇の時代、初木姫は日向から東国へ向かう途中で嵐に遭い、たった一人初島に漂着しました。
毎日、対岸に人の気配を求めて焚き火をたいていたところ、伊豆山の神・伊豆山彦がこれに応じました。姫は勇気をえて、筏を作り、草で帆を織り、ついに伊豆山港へと渡ります。この出会いの地は「逢初橋(あいぞめばし)」と呼ばれ、今も地名に残っています。
その後、姫は伊豆山の中腹で、木に宿る日精・月精という子供を見つけ、乳母となって育てました。二人は成長後に夫婦となり、その子孫は栄え、伊豆山権現(伊豆山神社の古称)の祖先と伝えられています。
初木神社の社殿の下には、古代の祈りの場「磐倉(いわくら)」の跡が今も眠っています。


【ご祭神】
初木姫命(ハツキヒメノミコト)
大津海見命(オオツウミノミコト)
豊玉姫命(トヨタマヒメノミコト)
【ご利益】
初木姫は恋愛成就や良縁・縁結びのご利益で知られています。また、大津海見命や豊玉姫命のご神徳により、海上交通の安全や水難除けのご利益もあります。
絵馬はやっぱり初木姫命

社殿の左にある社。調べてみましたが、わかりませんでした(謝)。
②竜神宮
竜神宮は初木神社のすぐ近くにある神社で、海から現れた剣が祀られています。島の人々は大漁の神様として信仰しており、毎年4月3日にはお祭りが開かれます。この日には漁を休み、タイやブリを供えて豊漁を祈願し、大漁の鉢巻をしてお酒を酌み交わすのが伝統です。



初木神社と竜神宮を参拝したら、初島港にある Shima Terrace 初島の売店にて、初木神社の御朱印をいただきます。


初木神社の御朱印

③初島の昼食〜食事処

今日の食事はShima Terrace 初島のすぐ近くの「なかの」のあじ刺し定食にしました。初島灯台へ向かう通りにあり、すぐ入れたからです。
右上の小鉢はなんだかわかりますか?
最初イカの塩辛でラッキーと思ったのですが、ちょっと残念、デザートのところてんでした。

なお、初島の食事処は上の写真(なかの)では左にある「HATSUSHIMA STORE & CAFE」の左手に並んでいます。こちらは人気店も多く、並ぶことが多いそうです。


【めがね丸人気第1位】漁師おまかせ丼(旬の魚、ネギトロ・マグロ・イカのたまり醤油)
【めがね丸人気第2位】初島定食(お刺身、煮魚、ごはん、お味噌汁、お漬物、ところてん)
その他、マグロ丼、イカ丼、アジ丼、サザエ丼、のり丼、磯ラーメンなどがあります。他店も同じように海鮮料理がメインです。

④初島灯台〜初島一の標高
昼食を済ませたら、まずは初島灯台を目指します。
「なかの」を出ると、すぐ左に初島小中学校があります。ちょっと歴史を感じる建物で目を引きますね。
調べてみたところ、明治19年(1886年)に「熱海尋常小学校初島分教場」として開校され、その後昭和47年(1972年)に現在の「初島小中学校」として独立・改称されたそうです。

初島小中学校に並んで建っているのが東明寺。
曹洞宗の寺院で、慶応2年(1866年)に創建されました。この寺院は、島の唯一の寺院であり、地域の信仰の中心として重要な役割を果たしています。
この先、道中にある案内標識は一見わかりやすそうに見えて、実は少し紛らわしい点もあります。地図を確認しながら、周囲にも注意を払いつつお進みください。
実際、私は2度ほど道を間違えてしまい、そのたびに引き返すことになったため、時間的に少し焦りました。

食事処から歩いて約15分で、分かれ道に到着します。右へ進んで約3分で初島灯台、左へ約1分でアジアンガーデンの入園口となります。
まずは灯台に向かい、その後、再びこの場所に戻ってきます。


チケットは、旅行代金に含まれていません。300円(2025.7.12現在)
日本で登れる15番目の灯台で、地上から灯台の頂部までの高さは16メートル。灯火の高さは平均海面から63メートルに達します。この灯台は昭和34年(1959年)に設置されました。

灯台内部の49段の階段を上がると、頂上に出ることができます。なお、外側には日本で唯一の螺旋階段も設置されています。
頂上から見える景色については、足元にある案内板をご覧いただくと分かりやすく紹介されています。

この日はあいにくの天気で、どの方向も対岸の景色ははっきりと見ることができませんでした。

熱海・富士山方面

小田原方面

房総半島方面
初島灯台の後はアジアンガーデンに向かいます。⑤アジアンガーデン〜ここは南国リゾート

アジアンガーデンへは、先ほどの分かれ道を左に進みます。


第2入園ゲートから歩いて1〜2分で、まさに“アジアのリゾート地”といえる風景が目の前に広がります。
亜熱帯植物に囲まれたアジアンガーデン R-Asia は、青い空と緑の芝生に包まれた非日常のリゾート空間。ハンモックでくつろいだり、カフェでアジアングルメやトロピカルドリンクを楽しんだり、思い思いの“島時間”を満喫できます。


空と海のブランコはお子さんだけでなく、若い男女も乗っていました。

空と海のブランコの先に広がる、見下ろした海岸の風景です。

Terrace Restaurant ENAK(エナ)
目の前に海が広がる絶好のロケーションで、海鮮バーベキューと本格アジアン料理がいただけます。

大きなレモンや海中をイメージした看板は、お子さま連れのご家族や若い女性に人気のフォトスポットです。

初島レモンは初島の特産品で、7月には「初島レモン祭り」、2月〜3月には「初島レモン収穫祭」が開催されます。

Terrace Restaurant ENAK(海側)

空に続く、檸門では、けっこう若いカップルが思い思いのポーズを決めていました。

おっきなレモン隕石の後ろに階段があります。レモンの上に顔、キュートすぎますね。

建物内には、下のようなくつろげるソファーがあります。



いかにも、南国のドリンクメニューです。下のココナッツジュースは、まさに南国の象徴です。



初島港近くの海鮮メニューではなく、アジアンフードを楽しみたいなら、アジアンリゾートがおすすめです。

時間がたっぷりあれば、ハンモックでお昼寝したくなりますね。


向こうに、初島灯台も見えます。そして、アジアンリゾートを満喫したら、初島港に戻ります。
初島から熱海港へ、御船印も

帰りはイルドバカンス プレミア号です。約25分で熱海港に着きます。

船旅を含め、約3時間30分の初島リゾートツアーでした。

御船印〜初島航路オリジナル
熱海港に着いたら、売店のカウンターで御船印をいただきます。温泉むすめキャラクター入りタイプを選びました。
熱海港から、最後の伊豆山神社へ向かいます。ここからバスで約30分です。
伊豆山神社見どころ7選
①鳥居から180段の参道!


けっこう急な傾斜ではありますが、途中に踊り場がいくつかあるので、無理なく登ることができます。



役小角社(足立権現社)
修験道の祖・役小角を祀っています。役小角は神仏両道に通じ、伊豆大島流刑中も修行を続けたと伝えられています。足腰の健康を守る神として信仰され、足の病気の回復を願う人々に親しまれています。

結明神社(むすびみょうじんしゃ)
祀られている日精・月精の二神は、大杉から生まれ、初島の初木神社のご祭神である初木姫に育てられました。成長した二人は夫婦となり、伊豆権現の祖先とされ、縁結びの神様としても知られています。

②赤白二龍の手水舎

伊豆山神社拝殿にむかって左に、赤白二龍の手水舎はあります。
赤白二龍は伊豆山神社のシンボルであり、温泉を守る神様として信仰されています。赤龍は「火の力」、白龍は「水の力」をあらわし、この二つの力が合わさることで温泉が生まれると伝えられています。
伝説では、赤白二龍は伊豆山の地下に眠っていて、尾は箱根の芦ノ湖、頭は伊豆山の地底にあるとされています。
③伊豆山神社の拝殿と本殿
伊豆山神社・拝殿
伊豆山神社の創建は紀元前5世紀頃にさかのぼると伝えられています。もとは日金山(ひがねさん:熱海市と函南町の境にある山)に祀られていましたが、承和3年(836年)に現在の地へ遷されました。
源頼朝が平治の乱の後に流された際、源氏再興を祈願した場所としても知られています。のちに鎌倉幕府を開いた頼朝は、神社の加護を深く信仰し、伊豆山神社は「関八州総鎮護」として崇敬されるようになりました。
また、頼朝と北条政子が結ばれた地としても伝えられ、恋愛成就の神社としても多くの人が訪れます。
さらに、修験道の霊場としても長い歴史をもち、武士や皇族からの信仰も篤く、頼朝や徳川家康など多くの歴史的人物が参拝したことで、その存在感は今もなお色あせていません。
伊豆山神社・本殿
火牟須比命(ホムスビノミコト)
天之忍穂耳命(アメノオシホミミノミコト)
栲幡千千姫命(タクハタチヂヒメノミコト)
邇邇芸命(ニニギノミコト)
【ご利益】
・強運守護:参拝者に幸運をもたらすとされています。
・福徳和合:繁栄や調和をもたらすご利益。
・縁結び:特に恋愛成就に関しては、源頼朝と北条政子の伝説から多くの人々が訪れ、良縁を求める場所として知られています。

赤白二龍の絵馬。「ガリガリ君が当たりますように」、小さな願いで微笑ましいですね。
④雷電社(若宮)
赤白二龍の手水舎と並んで、雷電社は鎮座しています。創建の年代は明らかではありませんが、鎌倉時代に三代将軍・源実朝によって再興されたと伝えられています。政治を司り導く神として、源頼朝をはじめとする歴代の将軍家から厚い崇敬を受け、室町時代には全国に多数の社領を有していました。

【ご祭神】
伊豆大神の荒魂と雷電童子(瓊瓊杵尊:ニニギノミコト)
【ご利益】
事業や経営、商売繁盛、心願成就、良縁成就、家内安全、夫婦円満、子孫繁栄などのご利益があるとされています。

⑤白山社遥拝所

白山社遥拝所は、社殿の右奥にひっそりと佇んでいます。
日が傾きはじめ、あたりが少し暗くなってきた頃、その神秘的な雰囲気は、まさに「これぞ、パワースポット!」と感じさせるものでした。

【白山社のご由緒】
白山社は、729年に疫病が流行した際、「悪行のなす所、救いの術なし、これ白山の神威を頼むべし」の神託を受けて祈願したところ病が鎮まり、建立されたと伝えられています。
【ご祭神】
伊豆大神の奇魂(クシミタマ)
奇魂とは神の霊力のうち、特に奇跡的な働きや変化・癒しをもたらす力を指します。
菊理媛命(ククリヒメノミコト)
イザナミとイザナギの別れを仲裁した神として知られています。
【ご利益】
病気平癒・厄除けに加え、菊理媛命のご神徳による縁結びのご利益もあるとされ、多くの信仰を集めています。

ここ遥拝所から白山社までは、山道を登って約500メートル、所要時間はおよそ20分です。険しい道を進んだ先には、大きな岩の上に祠が建てられており、周囲は神秘的な雰囲気に包まれています。
⑥小泉今日子さんが奉納した鳥居

通称「キョンキョン鳥居」は、平成22年(2010年)4月15日に設置されました。女優・小泉今日子さんが伊豆山神社の関係者と親しくなったことをきっかけに、奉納されたものです。
奉納の理由としては、彼女自身の仕事運や恋愛運を向上させるための願いが込められているとされています。
実際、鳥居を奉納した後にドラマ『あまちゃん』への出演が決まり、再ブレークを果たしたことから、彼女のファンや参拝者にとっても特別な意味を持つ存在となっています。
⑦頼朝・正子の願掛け石 その他

頼朝・正子の腰掛け石
頼朝と政子が語らい、実際に密会を重ねたとされる場所で、恋愛成就や縁結びのパワースポットとして親しまれています。
(拝殿に向かって右側)

光り石と道祖神
大磯高麗山(こまやま:高来神社)から道祖神(道開きの神)と共に降り立ったとされる神様の石です。この石は、触れたり座ったりすることで、神のパワーを受け取ることができると信じられています。
道祖神は、光り石のすぐ後ろにあります。(拝殿に向かって左側)


龍神池
色とりどりの錦鯉が泳ぐ美しい池で、癒しのスポットとして人気です。透明度の高い水と優雅な錦鯉の姿が魅力で、餌やりも楽しめます。(拝殿に向かって左側)


こころむすび
まさに縁結びのご利益があると言われる、恋愛成就撮影スポットです。
(次の「昭和天皇 御手植の松」と並んで、拝殿に向かって、右側にあります。)

昭和天皇 御手植の松
大正3年(1914年)1月、当時皇太子であられた昭和天皇がお手植えになった松は、見事な大木に成長しましたが、松くい虫の被害により伐採されました。
しかし、その種が奇跡的に芽を出し、現在もその命が受け継がれています。

伊豆山郷土資料館
地域に伝わる民俗資料や、伊豆山神社にゆかりのある宝物が展示されています。中でも注目は、静岡県指定文化財の「銅造走湯権現立像」や「木造宝冠阿弥陀如来像」です。
また、源頼朝の妻・北条政子が自身の髪の毛で刺繍したとされる「頭髪梵字曼荼羅」の複製も展示されており、見ごたえがあります。
(拝殿右奥、白山社遥拝所近く)

境内から相模湾を一望できます。

最後に180段の階段を降りて帰路に着きます。
伊豆山神社の赤白二龍の御朱印

2025年7月12日だけのサプライズ!
※以下は、2025年7月12日の特別なサプライズ。他の日の行程には含まれておりませんので、ご了承ください。本来、熱海から初島航路の10時発フェリーに乗船する予定でしたが、途中の渋滞により10時40分発の便に変更となりました。
「人間万事塞翁が馬」ということわざがありますが、まさに今回はそれを思い起こさせる出来事でした。

サプライズ① 金波銀波号は今日が初出航
なんと、私たちが乗船した金波銀波号は、今日2025年7月12日が初出航だったのです。サプライズ② 初出航イベントではある有名人が船長に

有名人が乗船される時、皆さん一斉にスマートフォンのカメラを向けます。
その方は……なんと、小島よしおさん!
金波銀波号の初出航イベントには、小島よしおさんが船長として、熱海港から初島港まで一緒に乗船されることになっていたのです。

船上にて、気さくにハイタッチする小島よしおさん。

初島港に到着すると、小島よしおさんが下船されるお客さま一人ひとりを笑顔で迎えてくださいました。
そして、なんと今日の添乗員さんは、小島よしおさんと握手までされたそうです!
初島バスツアー[まとめ]
初木神社と伊豆山神社という、海と山のパワースポットを一度にめぐるこのツアーは、心身をリフレッシュさせてくれる旅でした。フェリーで向かう初島では、自然に囲まれた神社や南国ムードたっぷりのアジアンガーデンが楽しめ、熱海に戻れば、歴史ある伊豆山神社で心静かにお参り。伝説にも触れながら、ゆったりと非日常を味わえる1日でした。
特別なサプライズがあった今回はさらに思い出深い旅になりましたが、もちろん通常の日程でも、十分に見どころ満載です。
静かなご縁を感じたい方、癒しと運気アップを求める方に、ぜひおすすめのツアーです。
こちらのバスツアーに参加するにはコチラ
初島バスツアー~初木神社・伊豆山神社~
※当記事の内容は個人の感想を含み、諸説ある話の1つを基に作成されているため客観的な事実を表すものではありません。 また、特定の説を支持したり、異なる説を否定したりするものではないことをご了承ください。 なお、内容についてのご質問はお受けいたしかねます。
この記事を書いた人
渋谷 良久
2007年頃から、年に2〜3回趣味で日帰りバスツアーに参加していました。
当初は、はとバスをメインに、読売旅行、クラブツーリズムなどを利用していました。
2017年頃から神社に興味を持つようになり、(株)四季の旅のツアーに参加するようになりました。
カメラを持ってあちこち動いていますが、皆さんのご迷惑にならないよう気をつけています。
どうぞ、よろしくお願いいたします。