出雲3社巡りで良縁が円になる!出雲大社・美保神社・八重垣神社の最強参拝ルート

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出雲良縁3社巡り
出雲で縁結びを願うとき、「どこを巡ればいいのか」で迷う方は少なくありません。

実際に巡ってみて感じたのは、縁はただ願うものではなく、「流れとして巡るもの」だということでした。

出雲大社で結ばれた縁は動き出し、
美保神社で整い、関係として育ち、
八重垣神社で未来が映し出され、行動へ。

点だった願いは一本の線となり、さらに巡ることで、「縁」は「円」へと変わっていきます。

この“線と円”の両方を体験できるのが、出雲良縁三社巡りです。

巡る順番には決まりはなく、どこから始めても、それぞれの流れでご縁をたどっていくことができます。

この記事では、出雲大社・美保神社・八重垣神社を巡りながら、ご縁の流れを体感する旅をご案内します。

▶︎ 出雲の國7社巡りはこちら

目次

出雲良縁3社巡りがおすすめな方

願いを強く持って行くのも大切ですが、「私はこれからどう動こうかな」と、少しだけ自分に問いかけながら巡ると、不思議と心が軽くなって、次の一歩が見えてきます。

出雲3社巡りは、こんな想いを抱えている方におすすめです。

♥︎ 恋愛・新しいご縁を求めている方
  • 新しい出会いを求めているが、焦らず自然な形で巡り会いたい方
  • 過去のご縁(別れ・後悔)を整理し、前に進みたい方
♠︎ 今ある関係を大切にしたい方
  • 今のご縁(パートナー・家族・人間関係)を、もう一歩深めたい方
  • 人との関係に少し疲れていて、心をリセットしたい方
♣︎ 意味のある参拝・神話の世界を体験したい方
  • 目に見えない“ご縁の流れ”や神話の世界に興味がある方
  • 一社だけでなく、「意味のある順番」でしっかり参拝したい方
  • 単なる願掛けではなく、「行動のきっかけ」を得たい方
♦︎ 人生の流れを整えたい方
  • 恋愛だけでなく、仕事・人脈など「人生全体の縁」を整えたい方
  • 「なぜかうまくいかない流れ」を変えたいと感じている方
  • 子育てや家庭が一段落し、自分の人生を見つめ直したい方

出雲3社で「良縁の流れ」は、線や円として完成

古事記にみる出雲3社の神話

出雲3社は、ただの人気スポットではありません。古事記に語られる神々の物語が、そのまま「良縁の流れ」としてつながっています。

出雲大社のご祭神・大国主命(オオクニヌシノミコト)
多くの試練を乗り越えながら国づくりを成し遂げた神です。その過程で、多くの縁を結び、支えられながら歩みました。

美保神社のご祭神・事代主神(コトシロヌシノカミ)
大国主命の長男であり、調和と承認の神として知られています。出雲の国譲りの場面では、高天原の神と争うのではなく受け入れることで、調和を尊びました。

八重垣神社のご祭神・素盞嗚尊(スサノヲノミコト)
稲田姫命(イナダヒメノミコト)を八岐大蛇から守るため、鏡の池がある奥の院に隠し、その後、見事に退治して彼女と結ばれました。この鏡の池では、これからの恋や出世などのご縁を占うことができます。

この3つの神話は、「縁との出会い」「縁の調整」」「縁の未来」という一連の流れ、あるいは関係を描いています。それらを体験できるのが、出雲良縁3社巡りです。

出雲大社・三保神社・八重垣神社のご祭神の関係

大国主命/事代主神/素盞嗚尊と稲田姫命(左から)大国主命/事代主神/素盞嗚尊と稲田姫命


出雲良縁3社巡り 早見表

神社 主なご祭神とご利益 役割
①出雲大社 大国主命:縁結び全般 縁を結ぶ
②美保神社 事代主神:夫婦円満・商売繁盛 縁を育てる
③八重垣神社・鏡の池 素盞嗚尊・稲田姫命:恋愛成就・占い 縁の未来を知る

稲佐の浜と素鵞社の「砂」を交換する

朝日の稲佐の浜
稲佐の浜は、出雲大社の西方へ徒歩約13分のところにあります。

稲佐の浜と素鵞社の「砂」を交換する手順
  1. 稲佐の浜で砂を一掴み袋に入れる
  2. 出雲大社の社殿の後方にある素鵞社(そがのやしろ:写真下)の床下の砂と交換する
  3. 交換した砂を家に持ち帰る
この手順で得た砂を持っていたり、家の神棚や玄関の四隅などに収めることで、縁結びのご利益が得られるといいます。

ここでのご利益は、男女の縁結びだけではありません。人と人、仕事、そして人生の流れにも及びます。

素鵞社(そがのやしろ)
素鵞社(そがのやしろ)砂場
八雲山の地肌
また、出雲大社でも有数のパワースポットといわれる素鵞社の裏手では、八雲山の地肌に直接触れることができます。

その力を感じながら、自分の中にある気を高める——そんな体験もできる場所です。
※最初に出雲良縁3社〜出雲大社・美保神社・八重垣神社〜の場所を確認しておきましょう。

出雲大社で結んだ縁が動き出す〜見どころ7選

出雲大社は、「ご縁を結ぶ場所」といわれますが、ここで結ばれるのは、単なる出会いだけではなく、人生そのものの流れです。

ここで大切なのは、ただ願うことではなく、「自分はこれからどう動くのか」を、決めることです。

出雲大社は、ご縁の“はじまり”に立つ場所なのです。

▶︎ 出雲大社[公式ページ]https://izumooyashiro.or.jp/

① 稲佐の浜と神在月「神議り」

旧暦10月、全国の神々が集う神在月
その舞台が稲佐の浜です。広がる海と砂浜は開放的でありながら、どこか神秘的な気配が漂います。

神在月の期間、神々は大国主大神のもとで「神議り(かむはかり)」と呼ばれる会議を行い、人々の縁を結ぶための話し合いを行います。

これにより、恋愛や仕事、健康などの様々なご縁が決まると信じられています。

神在月に稲佐の浜に集まる神々神在月:全国の神々が稲佐の浜に上陸

 

東十九社
神々の宿舎が、出雲大社の東西にある東十九社(写真上)と西十九社(写真下)です。

西十九社

② 日常と神域を分ける境界が勢溜の大鳥居

第二鳥居(勢溜 )
出雲大社の入口に立つ勢溜(せいだまり)の大鳥居(第二鳥居)は、日常から神域へと切り替わる境界です。
ここをくぐる瞬間、空気がふっと変わるのを感じるかもしれません。

第一鳥居を望む
勢溜の大鳥居を背にして、参道の反対側を見てみましょう。徒歩でおよそ10分先に、第一鳥居が見えます。

この通りは神門通りと呼ばれ、出雲そばや出雲ぜんざいなどを楽しめる食事処が並んでいます(後述)。

③ 歩くだけで心が整う松の参道へ

出雲大社の下り参道
勢溜の大鳥居(第二鳥居)からは、日本では珍しい下り参道が始まります。

参道は、歩くほどに心が静まっていく不思議な空間。足音と風の音だけが残り、雑念が少しずつ消えていきます。

第三の鳥居・松の参道
第三の鳥居からは松の参道になります。松林の保護から中央は歩けません。

縁結びの碑(いしぶみ)
しばらく歩いていくと、左の西神苑の中に縁結びの碑(いしぶみ)があります。

「即(すなわ)ち宇伎由比為(うきゆひし)て うながけりて 今に至るまで鎮まり坐す」

『古事記』には、大国主大神と須勢理毘売命が、出雲大社に仲睦まじくお鎮まりになった由縁が記されています。

④ ムスビの神の御神像が教えてくれる縁のかたち

出雲大社・第四の銅鳥居
参道をしばらく歩いていくと、第四の銅鳥居と、その先に拝殿が見えてきます。その手前の左側に御慈愛の御神像、右側にムスビの御神像があります。

御慈愛の御神像
御慈愛の御神像

イナバのシロウサギを助けた神話に由来する御神像です。
ところで、背負っている袋の中に何が入っているかご存じでしょうか。

そこには、私たちの苦しみや悩みが入っていて、オオクニヌシ様が代わりに背負ってくださっている——そう伝えられています。

思わず、感謝の気持ちで手を合わせたくなる場所です。

ムズビの御神像ムズビの御神像

オオクニヌシ様が、日本海の荒波の彼方から現れた「幸魂(さきみたま)・奇魂(くしみたま)」を授かり、縁結びの神となった場面を表した御神像です。
※銅像ではなく鋳物でつくられているそうです。

神の魂には、幸魂・奇魂のほかにも、和魂(にぎみたま)・荒魂(あらみたま)があり、全部で四つのはたらきがあるとされています。

和魂:やさしく穏やかな側面で、仁愛や調和をもたらす
荒魂:力強く荒々しい側面で、変化や前進をうながす
幸魂:幸運や実りをもたらし、日々の暮らしを支える
奇魂:知恵や才覚を授け、学びや技術を導く
大国主大神
大国主大神の御神像は「結び」の象徴。
恋愛だけでなく、人との出会い、仕事、人生の流れそのものをつなぐ存在です。像の前に立つと、自分のこれまでの縁とこれからのつながりを自然と考えさせられます。

出雲大社では「2礼2拍手1礼」ではなく「2礼4拍手1礼」です。その4拍手の理由の一つが、この魂の4側面だそうです。

⑤ 大社造の拝殿と御本殿

出雲大社の拝殿と御本殿拝殿と後ろに見える御本殿

日本最古の神社建築様式とされる大社造の御本殿。
静けさの中に張りつめた気配があり、参拝するだけで心が引き締まるのを感じます。

出雲の中心に触れる時間として、丁寧に向き合いたい場所です。

出雲大社・八足門
八足門で参拝
御本殿の手前にある八足門(やつあしもん)が、通常の参拝場所です。

八足門の左手にある御守所では、お守りやおみくじを授かることができます。
また、御朱印は拝殿の裏手でいただけます。初穂料(御朱印料)は、それぞれの気持ちで納めましょう。

出雲大社・楼門
八足門を通して見た、御本殿前の楼門の一部です。

⑥ ご祭神・大国主大神は西を向いている

八足門から参拝すると、ご祭神は参拝者の方ではなく、左手(西方面)を向いているそうです。
ですから、本殿を囲っている西側の小さな参拝所で参拝します。ここからですと、ご祭神の正面から参拝できることになるわけです。

その理由の大きな一つが、八百万の神々が西の稲佐の浜から集まるため、と考えられています。

出雲大社・西の小さな参拝所

⑦ 神楽殿の大しめ縄

神楽殿の大しめ縄
その大しめ縄の存在感に、圧倒されずにはいられません。

制作にかかる延べ日数
大しめ縄の制作には約1年以上の歳月がかかります。

携わった人々の延べ人数
制作には延べ1000人の町民が関わっています。

この大しめ縄は、長さ13.5メートル、重さ5トンという日本最大級の規模を誇り、全て手作業で作られています。

ここで手を合わせると、参拝の一連の流れが締めくくられ、「ここまで巡った」という実感が静かに湧いてきます。

神楽殿

出雲そばと神門通り

割子そば
出雲そばは、そばの実を殻ごと挽く「挽きぐるみ製法」で作られ、黒っぽく香りが強いのが特徴です。食べ方も独特で、つゆを上からかけ、薬味と一緒に味わいます。

さらに「割子(わりご)そば」という丸い器に重ねて提供され、上から順に食べ、つゆを次の段へ移すのが定番です。

五段重ねの割子そばは、少しずつ味を変えながら楽しめるため、巡りの途中でも無理なくいただけます。

つまり出雲そばは、「濃い風味・かける食べ方・割子の器」がそろった個性的なご当地そばです。

あなご飯と出雲そばのセット
神門通りから勢溜(せいだまり)の第二鳥居を望む
第一鳥居から第二鳥居までを神門通りと呼びます。食べ歩きや休憩にぴったりのエリアです。カフェや甘味処、お土産店が並び、参拝の前後で気軽に立ち寄れます。

にぎわいの中にもどこか落ち着いた雰囲気があり、出雲らしい時間の流れを感じられる場所です。

神門通り 神門通り

出雲大社と神楽殿の御朱印

出雲大社と神楽殿の御朱印

美保神社で生まれた縁が整い、関係が育つ〜見どころ5選

美保神社は新しいご縁を求めるというよりも、
すでにあるご縁とどう向き合うか」に自然と意識が向いていく神社です。

出雲大社で結ばれたご縁を「整える場所」ともいわれています。

境内には穏やかな空気が流れています。すぐそばに広がる海の気配もあり、心がすっと落ち着いていきます。

その中にいると、今ある関係を静かに見つめ直したくなります。

無理に変えようとするのではなく、受け入れ、整え、そして大切に続けていく。

そんなご縁との向き合い方に、そっと気づかせてくれる場所です。

▶︎ 美保神社[公式ページ]http://mihojinja.or.jp/

① ご縁が枯れないと伝わる本殿裏の「亀の石像」

美保神社の亀の石像
まずは、美保神社を訪れたら外せない、必見のパワースポットからご紹介します。

美保神社の本殿裏手には、湧き水が絶えず流れ出る「亀の石像」があります。

この水は一度も枯れたことがないと伝えられています。そのため「恋が枯れない」「商いが途切れない」など、続くご縁の象徴として知られています。

亀は長寿や繁栄の象徴です。甲羅に小銭をそっとのせて、これからのご縁が穏やかに続くよう願いを込める参拝者も多く見られます。

出雲大社で結ばれたご縁が、ここで整い、無理なく育っていく。そんな流れを静かに感じられる場所です。

② 出雲大社と対になるえびす様の総本宮

美保神社は、事代主神(えびす様)を祀る総本宮です。
出雲大社のご祭神・大国主命の御子神にあたり、親子の関係にあります。

そのため、ここでは「結ばれたご縁を調和させる」役割を担うともといわれています。

出雲大社とあわせて参拝することで、その意味がより深く感じられる神社です。

美保神社の鳥居美保神社の手水舎
手水舎でお清めをし、階段を上っていくとやや左前方に神門が見えてきます。
神門のしめ縄はとても立派で、さすが出雲の地らしい風格が感じられます。

美保神社の神門

③ 歌舞音曲の神にちなんだ大鼕

美保神社の大鼕(おおどう)
神門をくぐると、すぐ右手に大鼕(おおどう)が収められています。

ご祭神が歌舞音曲の神として信仰されていることから、境内には多くの鳴物(楽器)が奉納されています。

その中でも、この大鼕はひときわ大きく、目を引く存在です。

④ 全国でも珍しい檜皮葺(ひわだぶき)の本殿

美保神社の拝殿
ここでの参拝はすでにある関係をどう育てるか。その視点に立つことで、出雲巡りの意味が一段と深まります。

檜皮葺の本殿は、美保神社ならではの建築様式。対になっている屋根の構造が「調和」を象徴しているとも言われています。
事代主神
事代主神(コトシロヌシノカミ)
大国主大神のご長男。鯛と釣竿をもったゑびす様。海上安全・商売繁盛・歌舞音曲の守護神。

美穂津姫命(ミホツヒメノミコト)
高天の原から稲穂をもってきた女神で、五穀豊穣・夫婦和合・安産・子孫繁栄、歌舞音曲の守護神。大国主大神のお后様。美保という地名はこの神の御名に縁があると伝えられています。

美保神社の本殿とご神竹
本殿の屋根の上には、X字形の装飾「千木(ちぎ)」が見られます。

向かって左側の先端が垂直になっているものは男千木(外そぎ)で、事代主神をお祀りしています。
一方、右側の先端が地面と平行になっているものは女千木(内そぎ)と呼ばれ、美穂津姫命をお祀りしています。

そして、もうひとつ珍しいのが、本殿の左手にあるご神木ならぬ「ご神竹」です。

⑤ 福種銭・鯛の絵馬と縁結びのお守り

福種銭(ふくたねせん)
福種銭(ふくたねせん)
袋の中には「福の種」とされる、新しい十円硬貨が入っています。この硬貨はすぐに使い、福を世の中に巡らせるのが習わしです。

巡り巡って福が自分に戻ってきたら、袋の中にお礼を添えてお返しします。そして、また新たに福種銭をいただきます。

美保神社の絵馬
鯛の絵馬と縁結びのお守り
鯛と釣り竿を持つゑびす様にちなんだ鯛の絵馬と、縁結びのお守りです。
美保神社らしい、やさしくあたたかなご縁を感じられます。

美保神社の縁結びお守り

美保神社の御朱印


美保神社の御朱印

八重垣神社〜未来への行動を促す〜見どころ5選

八重樫神社・鏡の池
八重垣神社の佐久佐女(さくさめ)の森「奥の院」には、鏡の池があります。

ここでは、社務所でいただいた占い用紙を池に浮かべ、その上に硬貨をのせてご縁を占います。
静かに結果を待つ時間も、この場所ならではのひとときです。

用紙は、通常3分前後で沈むといわれています。

早く沈めば(15分以内)ご縁が早く訪れ、遅く沈む(30分以上)とご縁はゆっくり訪れるとされています。
また、近くで沈めば身近な人遠くで沈めば遠方の人とのご縁があるといわれています。

鏡の池の占い
思いがけない縁が開く——そんな結果が出たなら、東や北へと歩き出したくなるかもしれません。

鏡の池の占い
胸の中の愛と光を思い出して 南と西 吉」——ずっと抱えてきた悩みや苦しみを手放し、これから自分がどう動くかを、静かに考えてみてもよい時期なのかもしれません。

このように、八重垣神社の奥の院にある「鏡の池」では、これからのご縁に向けて、一歩踏み出すきっかけを与えてくれるかもしれません。

そして、そのご縁が「吉」へとつながるよう、鏡の池のそばに鎮座する天鏡神社のご祭神・稲田姫命(イナダヒメノミコト)が、そっと背中を押してくれる——そんなふうに感じられる場所です。

なぜなら、稲田姫命ご自身も、思いがけないご縁によって素盞嗚尊(スサノヲ)と結ばれた神だからです。

▶︎ 八重垣神社[公式ページ]https://yaegakijinja.or.jp/

八重垣神社の天鏡神社

① 結ばれたご縁が続く象徴の歌碑「八雲立つ…」

素盞嗚尊と稲田姫命は、八岐大蛇という試練を乗り越えて結ばれた夫婦神です。

境内に伝わる夫婦椿は、結ばれたご縁が長く続く象徴として語り継がれています。
華やかさよりも、静かに寄り添うような美しさが印象的で、「続く関係」を思い描かせてくれます。

八重垣神社の歌碑
拝殿の左手にある歌碑には、次の和歌が刻まれています。

八雲立つ 出雲八重垣 妻ごみに 八重垣造る その八重垣を

これは、素盞嗚尊が稲田姫命を妻に迎えた喜びを詠んだ歌です。この和歌に由来して、八重垣神社は「八重垣の宮」とも呼ばれています。

また、この歌は日本最古の和歌とされています。

素盞嗚尊は荒ぶる神として知られていますが、同時に優れた知恵と深い情を持つ神でもあります。その才知は、八岐大蛇を退治する際に用いた、八つの酒壺の計略にもよく表れています。

アシナヅチとテナヅチの社
また、すぐ隣には稲田姫命の母・手名椎命(テナヅチ)を祀る神社があり、拝殿の右手には父・足名椎命(アシナヅチ)を祀る神社があります。

稲田姫命だけでなく、ご両親もまた大きな試練を乗り越えてきた存在です。

② 八重垣神社にある3本の夫婦椿

夫婦椿・連理玉椿
鳥居と道路を挟んだ向かい側にあるのが、第一の夫婦椿(連理玉椿)です。

出雲八重垣、祈願をこめて、末は連理の玉椿

そんな言葉が伝わるように、この椿は深いご縁の象徴として大切にされています。

昔、稲田姫命が二本の椿の枝を立てたところ、やがて芽を吹き、一つに結ばれた姿となりました。それ以来、一心同体の愛の象徴として神聖視されるようになったといわれています。

たとえ木が枯れても、境内には再び二股の椿が現れると伝えられています。また、年によっては珍しい双葉が現れることもあるそうです。

八重垣神社の鳥居
鳥居の向こうに、随神門と、その先に拝殿のしめ縄が見えてきます。

八重垣神社の随神門
八重垣神社の狛犬
右手には社務所があります。鏡の池で占いをする方は、ここで占い用紙(100円)をいただいておきましょう。

③ 八重垣神社の拝殿と本殿

八重垣神社の拝殿
社殿は端正で、落ち着いた佇まいです。派手さはありませんが、静かな気配の中で祈りに集中できる空間が広がっています。
素盞嗚尊と稲田姫命
素盞嗚尊(スサノヲノミコト)
天照大神(アマテラス)と月読命(ツクヨミ)の弟神です。
荒ぶる神として知られていますが、同時にやさしさと深い情を持つ神でもあります。

稲田姫命(イナダヒメノミコト/別名クシナダヒメ)
素盞嗚尊の妃神です。
八重垣神社では、夫婦で祀られており、縁結びや夫婦和合、子授け・子育てのご利益があるとされています。

④ 第二の夫婦椿(乙女椿)

拝殿の左手へ歩いていくと、初めに紹介した素盞嗚尊の歌碑が右手にあり、そのすぐ先に下の大神神社があります。

大神神社と第二の夫婦椿(乙女椿)
第二の夫婦椿(乙女椿)のそばには、「山の神さん」と親しまれている大山祇神(オオヤマヅミ)を祀る大神神社があります。その左手には、豊かな生命力を感じさせる、印象的なモノが立っています。

八重垣神社
それでは、鏡の池がある佐久佐女(さくさめ)の森「奥の院」へご案内します。

第二の夫婦椿(乙女椿)の右手から坂を下り、橋を渡って佐久佐女の森へと向かいます。

⑤ 佐久佐女の森[奥の院]

佐久佐女(さくさめ)の森は、八重垣神社の奥の院にあたる神聖な場所です。素盞嗚尊が八岐大蛇を退治する際、稲田姫命をこの森に隠したと伝えられています。

森に入る手前に、第三の夫婦椿(子宝椿)があります。

第三の夫婦椿(子宝椿)
境内の奥へと続く森の道は、やわらかな光が差し込み、空気が少しひんやりと変わっていきます。

佐久佐女(さくさめ)の森[奥の院]佐久佐女(さくさめ)の森[奥の院]夫婦杉
森の中には、愛の象徴とされる夫婦杉があり、さらに奥へ進むと、鏡の池へ着きます。

稲田姫命が身を隠していた際に使ったとされるこの池では、ご縁の行方を占うことができます。

この森は、素盞嗚尊が稲田姫命を守るために八重垣を造った場所ともいわれ、神話の舞台そのものです。

静かな空気に包まれながら歩いていると、自然と心が落ち着き、気持ちが整っていくのを感じられるでしょう。

八重垣神社の御朱印

八重垣神社の御朱印

まとめ:出雲良縁3社巡りから出雲の國7社巡りへ

出雲大社・美保神社・八重垣神社を巡ることで、
ご縁は「結ばれ、整い、未来へと動き出す」——一本の流れとして、はっきりと感じられるようになります。

それは、ただ願いを叶える旅ではなく、「これからどう行動するか」を静かに問いかけてくる時間でもありました。

巡る前は“点”だった願いも、出雲の地を歩くうちに“線”となり、やがて何度でも巡ることで、“円”へと変わっていきます。

「縁」は、一度結んで終わるものではなく、
めぐり、育ち、また新たにつながっていくもの。

その積み重ねの中で、ご縁は人生の流れの一部として、静かに根づいていくのかもしれません。

そしてその先には、より深く出雲の神々の世界を感じられる「出雲の國7社巡り」という旅が続いています。

▶︎ 出雲の國7社巡りツアーを見る

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