出雲大社&鳥取砂丘ツアー 同行記(2013年9月25日発)

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出雲大社と八重垣神社ツアーの画像

この記事は 出雲大社ツアー の紹介記事です。※現在は八重垣神社や足立美術館へ立ち寄るコースとなります


9月25日(水)発 出雲大社・鳥取砂丘 両夜行日帰りツアーに同行しました。自然と神社で癒される最高の旅になりました。行程は、東京駅⇒新宿駅⇒(夜行運行)⇒鳥取砂丘⇒出雲大社⇒皆生温泉日帰り温泉施設「オーシャン」⇒(夜行運行)⇒新宿駅⇒東京駅の順番に回りました。

【約700キロのバスの旅】


山陰への旅は片道約750キロ。時間も長くかかるので集合時間も早めです。21時に東京駅鍛冶橋駐車場を、21時45分に新宿都庁大型バス駐車場を出発。バスは進路を西へむけ順調に走りだしました。バスには36名のお客様。お世話になる亜希プロ、バス運転手さんのお二人は20回以上もこのツアーを運転している大ベテランで安心です。メインとなる出雲大社は縁結びの神様ということで女性のお客様が多いですが、今回は男性1名でのご参加や夫婦でのご参加のお客様もいらっしゃいました。年齢層も大学生から年配の方まで幅広く楽しいツアーになりそうです。

最初の挨拶で私から「今年は出雲大社の60年に一度の遷宮と伊勢神宮の20年に一度の遷宮が重なるプレミアムイヤーです。遷宮の直後にお参りをするとふだんよりより強い御利益があるといわれています!」という説を紹介しました。車内から「ラッキー!」「やったー!」という声がわきあがり、早くもバス内は熱気にみちてきます。

最初の休憩は海老名SA。広めの化粧室があるこちらのSAで就寝の準備を整えていただき、23時頃車内を消灯しました。添乗員の合図でリクライニングを一斉に140度まで倒し、おやすみなさい~。先ほどまで興奮気味だった車内も深い眠り(ときどきイビキ)に落ちて行きました。夜行運行では原則2時間から3時間おきにSAで15分ほどお手洗い休憩をとることになっています。この日は、浜松SA(1:00~1:20)土山SA(3:25~3:45)加西SA(5:30~6:00)で休憩をとりました。

渋滞もなく順調でしたので、最後の加西SAでは長めに休憩をとりました。皆様をアナウンスで起こし、朝の洗顔タイムです。また、弾丸ツアーのためゆっくり朝食をとる時間とれません。SAで軽食をそれぞれ購入していただき、バス内で朝食をとっていただく形になります。早朝のバス内でパンやおにぎりを食べているうちに7時20分ごろ鳥取砂丘に到着しました。

SAにて休憩中



【鳥取にはスタバはないけどスナバがある!】


鳥取県の県知事がとある番組でこんなことをおっしゃっていました。鳥取県は全国で唯一「スターバックス」がない県になってしまったのですが、日本一の「鳥取砂丘」という「スナバ」はあるよ!という意味です。鳥取砂丘は東西約2.5キロ南北約16キロの広大な敷地をもつ日本最大の観光砂丘。本ツアーでは日本一の「砂場」に朝一番に訪れます。

バスを降りるとピリッとした冷えた風が眠い体を目覚めさせてくれました。「砂丘会館」というお土産屋さんのお兄さんが砂丘トリビアを話しながら案内をしてくれます。バスをおりた場所からは日本海は見えなかったのですが、馬の背とよばれる40mほどの丘を息を切らしながら登れば、日本海をのぞむ絶景が広がります。馬の背からは東西に長く続く砂丘が広く見渡せるほか、空気が澄んでいれば数十キロはなれた鳥取のもう一つのシンボル「大山」も望むことができます。ここで私のお勧めの砂丘の楽しみ方を3つ紹介しましょう。

一、砂丘を裸足で歩き大地の力を感じよう!

砂丘会館では、長靴の貸し出しがありそれを利用することもできますが、オススメは裸足。夏はアツく冬はヒンヤリとした砂の温度を足の裏で感じながら歩きましょう。さらさらした砂丘の砂が足を包んでとても気持ちがいいです。また広大な砂丘を裸足で歩くことで「大地と一体になる」感覚を味わえます。(少し大袈裟な表現かもしれませんが) 裸足で砂丘を歩いた後は、砂丘の入口にある足洗い場で砂をしっかり落としましょう。

二、馬の背を全速力でかけおりよう!(怪我には注意して、自己責任で)

馬の背から日本海へおりる斜面は角度が40度ほどあり、サンドボードやそりの大会にも使用される斜面です。この斜面を一気に海に向かって走り下りてみましょう。風を切る感覚が気持ちよく、また重力と一体となる感覚が味わえます。注意点としては、駆け降りた後、同じ斜面を登るのに時間と体力が必要なこと、身体の状態や砂の状態によっては足を怪我をすることがあります。御自身の責任でトライしてみてください。

三、なにもせず、海を見てたそがれる

これが砂丘で最高の時間の過ごし方です。馬の背、砂の上に腰をおろし、白波のたつ日本海を眺めていると、なんともいい気分になってきます。今回は日本海から吹き付ける風がとても強かったのですが、それがまた心地よく、最高の時間をすごせました。



鳥取砂丘1

鳥取砂丘



鳥取砂丘



【日本海にそって島根県へ】


鳥取砂丘から出雲大社へは3時間ほどの移動。その半分くらいは日本海沿いに走っていきます。途中には、出雲大社の「大国主命」(オオクニヌシノミコト)が、泣いていたウサギを助けたという神話の舞台「白兎海岸」。風力発電の80m級の風車が立ち並ぶ北栄町。トリンドル玲奈さんのCM「日本のハワイからきました」のフレーズで話題になった「羽衣(はわい)町」などを通過していきます。しかしみなさん夜行移動でおつかれのようで、ほとんどの方は夢の中。山陰独特のすばらしい風景が見たい方は、がんばって起きていることをお勧めします(笑)

左手に雄大な大山が迫ってくると鳥取県の西端、米子市に到着です。ここでお手洗い休憩を兼ねて「お菓子の城 壽城」というドライブインに立ち寄りました。(状況によっては通常のPA・道の駅での休憩になることもあります。)鳥取県の有名なお菓子「因幡の白うさぎ」や日本海でとれるアゴ(山陰の言葉でトビウオのこと)をつかったちくわ、鳥取名産の梨を使ったお菓子などいろんなお土産を売っていました。試食もたくさんあるので、気分転換にたくさん試食してしまいました。米子からさらに1時間ほど走って、出雲大社には正午すぎに到着しました。

【出雲大社のどっしりとした社殿は大迫力 境内は優しい雰囲気が流れます】


出雲大社では、「観光センター いずも」のガイドさんが境内を案内してくださいます。今回はAさんというとても愉快なおばちゃんガイドさんが盛り上げてくれました。「島根は文化の根っこですー!難しいことは考えずに、出雲大社のあふれるパワーをいーっぱいい吸い取っていってくださいね!(手をあおいでパワーを吸い取るジェスチャー)」長旅にちょっとお疲れだったお客様も再びテンションが上がります。

伊勢神宮と出雲大社は日本を代表するパワースポットとしてよく比較されます。よくいわれるのは、伊勢神宮は天上にいらっしゃる神様(天つ神)に感謝をする場で、出雲大社では地上にいらしゃる神様(国つ神)にお願いごとをする場所だということです。出雲大社に祀られている大国主命は、旧暦10月に行われる日本全国神様連盟の縁結びの大会議「神在祭」で議長役をつとめることから縁結びの神様として信仰されています。また因幡の白兎のエピソードに表れているとおり、大国主命とても優しい神様だそうなのでみんなの願い事をよくきいてくれるのだそうです。遷宮の直後ということもあり境内はとても混み合っていましたが、熱心にお願いごとをされるお客様の姿が印象的でした。

神楽殿のしめなわ



出雲大社 ご本殿


出雲大社の建物は本殿(高さ24m)も神楽殿(しめ縄は約4トン)も本当にどっしりしています。これは、国譲り神話の中で大国主命が「天にも届くような巨大な神殿をつくること」を国譲りの交換条件としたことに由来をもつそうです。すべてのものを包み込んでくれるようなどっしりとした神殿を中心に、境内にはどこか優しく緩やかな時間が流れているような印象をうけました。

本殿の裏に回ると、少し雰囲気のちがう神殿があります。大国主命のお父さん「須佐之男命(スサノオノミコト)」を祭る素鵞社(ソガノヤシロ)です。八岐大蛇(ヤマタノオロチ)退治で有名なスサノオさんを祭っているだけあって、どこか力強い雰囲気があり、とても素敵な場所でした。こちらは超パワースポットととしてガイドブックなどでもよく紹介されています。

素鵞社


 

 

【出雲の街歩き。出雲蕎麦は風味豊かでおかわりしたくなる美味しさ。神々の集まる引佐の浜へも足をのばそう】


参拝を終えた後は、出雲大社の門前を街歩き。出雲大社の参道には一の鳥居から四の鳥居まで四つ鳥居があるのですが、一の鳥居(宇迦橋の石鳥居)と二の鳥居(勢溜の木の鳥居)の間が神門通りという名付けられた門前町として整備されています。夕方の17時頃までゆっくり滞在できるので、気ままに街歩きを楽しめます。

出雲大社 勢溜の鳥居



まず訪れたのは勢溜の鳥居のすぐ前にある、「さきたま」。神様もアクセサリーとして使ったといわれる勾玉のアクセサリーで有名です。手にとってみると透きとおったピンクのような、不思議な色合いでなんとも神秘的な感じでした。
勾玉の店「さきたま」
勾玉の店「さきたま」
次は腹ごしらえに出雲蕎麦のお店へ向かいます。出雲の蕎麦は、東京の蕎麦とはちがって蕎麦の実の皮の部分も一緒に製粉しているので、とても香ばしいのが特徴です。有名なお店は1時間以上並ぶこともあります。この日は、「食事処いずも」というお店に比較的スムーズに入店することができました。ちょっと甘めの汁を直接麺にかけていただきます~♪ 薬味もよく効いて風味豊か。思わずにやけてしまう美味しさです。3段重ねの割子ぞばだったのですが、あまりの美味に2段追加注文してしまいました。

お腹がいっぱいになったところで、門前町を離れ、引佐の浜にむかってお散歩です。途中には歌舞伎の創始者・出雲阿国の墓があったり、縁結びの会議場となる「上宮」という重厚な社があったり、見どころはいっぱいです。大社から20分も歩けば、西に日本海を望む引佐の浜へ。この浜は、神在祭のとき、八百万の神様をむかえる浜なのだそうです。イメージとしてはジブリ映画「千と千尋の神隠し」で銭湯に神々が集まってくる様子に近いのでしょうか? 神話の世界をイメージしつつ引佐の浜を眺めていると不思議な気持になっていきます。この日は夕焼けも望むことができました。引佐の浜からすこし林のなかに入った場所には、屏風岩という岩もあります。国譲り交渉の舞台となった場所だそうで、小さな岩ながら存在感がありました。

阿国の墓入口


 



引佐の浜 弁天島にて


 

このほかのお勧めスポットとしては、ムクの巨木のある命主社(出雲大社から社家通りを東に徒歩5分)や白亜の灯台が本当に美しい日御碕灯台(タクシーで20分)、昭和のレトロな雰囲気が素敵な一畑電鉄出雲大社前駅(神門通りを徒歩10分)もあり、何時間いても足りないかもしれません。見どころを絞って散策されることをお勧めします。



引佐の浜の夕焼け


 

【運転士さんの特別サービス「宍道湖の日の入り」】


宍道湖の日没


日没の土地として大国主命の鎮座地に選ばれた出雲地方では「日の入り」をとても特別なものとして考えるのだそうです。先ほど訪れた引佐の浜の夕やけも素敵ですが、松江市の宍道湖で眺める夕日は特にすばらしいということです。今回はバスの運転手さんに特別な配慮をいただいてこの宍道湖を経由しました。宍道湖畔では夕日が、普段街でみるよりも心なしか大きくみられ、時間とともにゆーっくりと沈んで行きました。沈む直前には、湖に浮かぶ「嫁が島」と夕日が重なり幻想的でした。宍道湖で夕日を眺める特別な時間に、お客様も言葉にならない感動を味わっていらしゃるようでした。すばらしい夕日の余韻に浸りながら、バスは鳥取県米子市までもどり、皆生温泉に18時半に到着です。

【最後に立ち寄る温泉はかけ流し 気持ちよすぎです!】

入浴施設は日によって違います。今回は皆生温泉の「オーシャン」という海を望む源泉かけ流しの入浴施設へ。露天風呂はとても広く、遠くの灯台を眺めながらゆったりと旅の疲れをいやします。海に近い温泉なのでお湯をなめるとちょっと塩辛いのですが、次々とあふれるお湯の量はとても豊富。身体の芯から癒されます。あまりの気持ちよさに私は、1時間以上入浴してしまい、恥ずかしながらのぼせてしまいました(笑)入浴後は温泉内のレストランで海鮮丼を食べたりビールを飲んだりして盛り上がっているお客様も多かったです。また女性のお客様は施設内のリフレッシュコーナーでマッサージやエステをされた方もいらっしゃったようです。本当に充実した施設で、思い思いの時間を過ごしていただきました。

【帰路はみんな爆睡です すがすがしい朝を東京でむかえる】


皆生温泉を21時に出発。帰りは、加西SA・御在所SA・静岡SA・海老名SAで休憩をとり首都高速道路からの朝日をみながら、朝7時半に新宿、8時ごろ東京駅に到着しました。帰りのバスでは往路で寝られなかった方も全員爆睡状態。新宿・東京での解散時には、ほとんどのお客さまが旅の疲れも見せることなく、すがすがしい笑顔で帰っていかれました。出雲大社のパワーのおかげか、大自然にいやされたのか、私自身もとても良い気持ちで帰路につくことができました。弾丸ツアーのなので、多少体力は必要ですが、みなさんも出雲のパワーを感じにぜひ参加してみてください。

同行スタッフ:武内正輝

お断り・・・編集の都合で一部5月・11月の本ツアー同行時に撮影した写真も使用しました。


出雲大社へ行くツアーに参加するには 出雲大社と八重垣神社のバスツアー はこちら


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