戸隠神社五社めぐりツアー(2017.11.15)

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戸隠神社ツアーの画像

この記事は 戸隠神社五社巡りツアー の紹介記事です。

戸隠神社五社めぐりバスツアーは新宿を朝7時スタート。33名参加のうち、半数が一人での参加、半数が二人連れやグループ、そしてなんと9割近くが女性です。
そして、驚いたのですが、約20名の方が「御朱印帳」を持参しています。みなさん、参拝の証明である御朱印をもらっている常連さん? 四季の旅さまのツアーでは、最近このようなパワースポットの企画は人気があるそうです。

戸隠までは新宿から約4時間です。昼食はバス内で食べておくよう添乗員さんからのアドバイス。そこで、上信越道の横川SAで、TVで中山秀征さんが紹介した「だるま弁当」を買いました。禅の心と季節の山の幸いっぱいのお弁当です。また、この辺では古くからの定番「峠の釜めし」も有名です。

戸隠神社にまつわる天岩戸の伝説

天照大御神(アマテラスオオミカミ)が弟の須佐之男命(スサノオノミコト)の乱暴ぶりに怒り、天の岩屋に隠れ、戸を閉ざしました。天の岩屋の前に集まった八百万の神は、何とか天照大御神に出てきてもらうよう相談しました。そして、天八意思兼命(アメノヤゴコロオモイカネノミコト)が思案し、天鈿女命(アメノウズメノミコト)が岩戸の前で、少しエロチックな舞を踊ります。八百万の特に男神は、大いにはやし立てました。

「なにごとか、外が騒がしい?」

と、天照大御神が岩戸を少し開けたとたん、力自慢の天手力雄命(アメノダヂカラオノミコト)が岩戸を投げ飛ばし、天照大御神を外に連れ出しました。こうして、光が世界に戻りました。この時、投げ飛ばされた岩戸が信州の山に落ち、ギザギザの峰になり、戸隠山と名付けられました。

奥社・九頭龍社

今回の戸隠神社五社めぐりは、2つのコースに分かれています。奥社・九頭龍社(天岩戸の伝説とは直接関係ありません)に参拝するコースと、その後バスで宝光社に向かい、火之御子社、中社を参拝するコースです。

奥社参道入口から中間の随神門までは約20分。この門は仏教の仁王門と同じで、左に櫛石窓神(クシイワマドノカミ)と右の豊石窓神(トヨイワマドノカミ)が悪いものが入らぬように守っています。

門をくぐると、樹齢400年を超えた杉並木(両側に約80本ずつ)がひんやりとした空気とともに、私たちを迎えてくれます。
「この杉並木が見たかった!これを体感したかった!」パワースポット・ツアーの始まりです。

随神門から5分ほど歩くと、右に2010年9月JR東日本のCM「大人の休日倶楽部・戸隠編」で吉永小百合さんが入った洞の杉があります。今はしめ縄がはってあり、入れません。

戸隠神社奥社
(祭神=天手力雄命/心願成就・スポーツ必勝など)
九頭龍社
(祭神=九頭龍大神/雨乞い・虫歯の神など)

随神門から20分ほど歩くと奥社・九頭龍社です。が、奥社直前の石段がきつかった。二度ほど立ち止まり、登りました。そしてついに、ノコギリ状の戸隠山を背景にした奥社が現れます。左となりに九頭龍社があります。意外!どちらも小ぢんまりした大きさです。

バスの中で添乗員さんに教わったように参拝しました。(二拝二拍手一拝)
まずはお賽銭を入れ、腰を90度曲げるお辞儀を2度して、両手の指を少しずらして2度叩き、両手の指を合わせてもう1度お辞儀をします。
挨拶から始め、図々しくお願いすることは避けます。
「〇〇〇〇〇様、東京から来た渋谷と申します。今新しいビジネスを〜(省略)〜よろしければ、どうかお心に留めておいていただければ幸せです」

奥社に参る時に写真を撮っていましたので、帰りはただただ清々しい空気を思い切り吸いながら、ゆっくり歩いてきました。

参道入口の鳥居を出て、すぐ左に蕎麦処「なおすけ」があります。ここの「熊笹ソフトクリーム(350円)」を添乗員さんに勧められましたので、食べてみました。甘みを抑えたさっぱりした味で美味しかった。ですが……
「熊笹は食べたことがない。笹の味が分からない?」
といった落ちで、バスは宝光社に向かいます。

宝光社

宝光社
(祭神=天八意思兼命の子 天表春命 アメノウワハルノミコト/開拓学問・子供女性の神)

奥社参道入口からバスで10分ほどで宝光社です。「階段から見上げるのが撮影スポット」と添乗員さん。案内によると、この階段なんと270段「ヤバい!」と、心が折れる思い。が、1段が10cmほどで、ホッっとしました。
宝光社参拝後、7年ごとに父・天八意思兼命に会いに行く時、天表春命が乗るきらびやかな神輿をみて、神道(かんみち)を歩きはじめます。落葉樹の葉がしきつめられ、クッションとなり、足には優しい道です。11月ならではでしょうか!
10分ほど歩くと、昔は奥社には入れない女性も参拝できるようにした場所に伏拝所の石碑、日本で初めて野鳥の声を全国放送したNHK小鳥の声放送記念碑が左にあります。

火之御子社

火之御子社
(祭神=天鈿女命/舞楽芸能・縁結びの神など)

さらに8分ほど歩くと、火之御子社です。社の左奥に縁結びの二本杉。右の方に西行桜。古い木のはずなのに、ちいさな木でした?
この木のいわれの西行と子供たちの掛け合いには、犬猿の仲をうまく表していて、思わずクスっとしてしまいます。
西行「さるちごと 見るよりはやく 木にのぼる」
(猿の子のように見えたが、すばやく木に登る人の子供だな~)
子供「犬のようなる 法師来れば」
(猿とは仲が悪い犬のような法師が来たからさ!)

戸隠そば

時間に余裕がありましたので、中社を参拝する前に「葉隠」で戸隠そばをいただきました。出てきたそばは、小分けした戸隠伝統のポッチ盛りです。

「今年のそばは、良い出来です。まずは塩をひとつまみかけて、召し上がってください。そばの香りが引き立ちます」

戸隠独自の塩だけでそばを食べるのは初めてでしたが、そば本来の香りと味がよく分かります。天ぷらをつゆではなく、初めて塩でいただいたのと同じ驚きでした。この食べ方は、癖になります。つるっとした歯ざわりとしっかりしたコシで清々しくなりました。

戸隠神社中社

戸隠神社中社
(祭神=天八意思兼命/学業成就・試験合格・家内安全など)

そして、今日最後の中社へ。戸隠神社で一番大きい中社の境内には、見るべき所がいろいろあります。中社の鳥居を真ん中に正三角形の頂点に植えられた三本杉、鳥居を入るとゆるやかに登れる女坂、古くは真言宗と争って殺されたという天台宗の宣澄を祀った宣澄社などなど。
その中で、知らなかった〈さざれ瀧〉が中社の右奥にありました。この〈さざれ瀧〉をスマホの待ち受け画面にすると、金運が上がるそうです。ラッキー!帰りの車中で、すぐ iPhone7 に設定しました。

最後に


1日で戸隠神社五社回るのは、正直大変かなと思っていました。しかし、2つのコースに分けた設定が良かったので、とてもゆったり回れ、諦めていた戸隠そばも食べられました。とても良い日帰りバスツアーでした。

 

この記事の戸隠五社に行くツアーはこちらです
▲戸隠五社巡りツアー

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