この記事は、「大山阿夫利神社下社・出雲大社相模分祀・日向薬師の相模国二社一寺バスツアー」の紹介記事です(2025年11月29日参加)。
こちらのツアーに参加するにはコチラ
大山阿夫利神社下社・出雲大社相模分祀・日向薬師を一日でめぐる、相模国の“二社一寺”欲張りコース!
※日向薬師への立ち寄りは、当日の交通状況により前後・省略となる場合があります(行程表に明記)。
大山では、雨降山大山寺の鮮やかな紅葉をゆったり楽しめます。出雲大社相模分祀では縁結びのご利益を、日向薬師では静寂に包まれた古刹の空気を感じられます。
今年最後の“秋のパワースポット巡り”にぴったりのバス旅。心も体もリフレッシュできる特別な一日になります。
しかし、今日は土曜日で、行楽日和の予報もあって高速道路がやや渋滞。そのため、残念ながら日向薬師には立ち寄らず、直接大山阿夫利神社へ向かう行程となりました。
それでは、ツアーに出発しましょう。集合場所の新宿都庁地下駐車場を8時30分に後にして、最初の目的地へ向かいます。
関東総鎮護・大山阿夫利神社下社
大山ケーブルバス停には9時20分に到着。日向薬師を訪れなかったため、当初は3時間の予定だった滞在が、3時間50分に延びました。
こま参道から徒歩約15分の大山ケーブル駅へ
20〜30段の階段と約27ヶ所の踊り場が繰り返されますので、歩くのはそんなに苦にはなりません。なお、階段は全部で362段あるそうです。
よく回る大山独楽
添乗員さんから切符を受け取った瞬間から、昼食を含めて3時間50分の自由行動が始まります。なお、この切符はどの駅からでも、何度でも利用できる便利な乗車券です。
今日は待ち時間もなく、まずは終点の阿夫利神社駅へ向かうことにしました。もし、待ち時間が長くなりそうでしたら、紅葉を見ながら大山寺、大山阿夫利神社下社へ約40分の女坂を登ろうと思っていました。
ところで「女坂」と聞くと、「男坂」よりゆるやかで歩きやすい坂道を想像しますが……実際は驚いてしまうほどの坂でした(後述)。
上から降りてきたケーブル車に乗り、スタートです。
このケーブル車には、前後3列の座席があります。残念ながら席には座れませんでしたが、その眺望は素晴らしかったです。席に座れたなら、ケーブル車の天井が入らない、広々した眺望の写真が撮れたのですが……少し残念でした。
ひとつ覚えておいてもらいたいのが、この坂の勾配です。女坂では、この勾配に近い坂道を歩くことになります。
阿夫利神社駅です。大山ケーブル駅から大山寺駅を通って、ここまでは6〜7分です。
駅から大山阿夫利神社へと向かいます。3〜5分で前方に売店が見えてきます。
売店よりすぐ手前の階段を左に登れば、大山阿夫利神社の全体像が見えてきます。
中央に見える鳥居の先が拝殿になります。
かなり多くの方が参拝にきていらっしゃいましたので、待っていても人がいない写真は撮れそうもありません。
鳥居をくぐって右手にある像が持つ札には、「日本遺産 大山詣り」と彫られています。このスポットは記念撮影をする人が多く、その合間をぬって素早く一枚撮りました。
ここからの眺望はミシュラン・グリーンガイド・ジャポンで2つ星と紹介されました。雲がなければ、もっとくっきりした景色を撮れたのですが。
でも、この神社の名前の由来からすれば仕方ありませんね。大山は別名「あめふり山」とも呼ばれ、いつも雲がかかっているそうですから。
大山阿夫利神社の参拝
【ご由緒】
大山阿夫利神社は、関東を守る霊山として2200年以上の歴史を持ち、今も多くの参拝者が訪れる信仰の中心地です。別名「あめふり山」と呼ばれ、雨乞いの聖地としても親しまれてきました。
奈良時代以降は霊山として発展し、源頼朝や徳川将軍家も厚く信仰。江戸時代には「講」が盛んに参拝し、「富士に登らば大山に登るべし、大山に登らば富士に登るべし」と伝えられました。
大山阿夫利神社のご祭神は、富士山の神さま「木花咲耶姫(コノハナサクヤヒメ)」の父神にあたります。そのため、昔から大山と富士山の両方をお参りする「両詣り」が盛んに行われてきました。
※「講(こう)」とは、仲間を組んで参拝することです。大山では古くから講による参拝が行われてきました。
[公式サイト]https://www.afuri.or.jp
【ご祭神】
大山祗大神(オオヤマツミノオオカミ)
木花咲耶姫の父神で、山や水をつかさどる神さまです。大山が船の目印となったことから、海運や産業の守り神としても信仰されています。
高龗神(タカオカミノカミ)
古くから雨をもたらし、また止める力を持つ神として祈雨・止雨の信仰を集めています。大山では“小天狗”とも呼ばれます。
大雷神(オオイカヅチノカミ)
火災除け・盗難除けの神さまとして知られ、大山では“大神狗”とも称されています。
拝殿右手にある茶寮 石尊(さりょう せきそん)。ここの席からは、ミシュラン・グリーンガイド・ジャポン2つ星の眺望が楽しめます。特にベランダの席からは、眼前に眺望が広がっています。しかし、この席を確保するのは至難の業です。
また、ここの抹茶をふんだんに使用した『升ティラミス』も、すぐに売り切れてしまうそうです。
[出典:茶寮 石尊]
拝殿右手にある神札授与所です。御朱印やお守りはここでいただきます。
大山名水が汲める!
拝殿と授与所との間にある四角の入口(神泉大山名水本殿巡拝道)から入ると、大山名水が汲めます。
名水を汲んで、通路をさらに先へ行き左に曲がると、さざれ石、一礼来福の大国様と恵比寿様の像が並んでいます。
一礼来福とは
日本の神社では、参拝の際に一礼することが一般的な作法です。この行為は、神に対する敬意を表し、感謝の気持ちを示すものです。「一礼来福」という言葉は、この一礼が福を招くという考え方に基づいています。
さらに横には、二体の神が手を取り合っている「ぼけ封じの守護神 双体道祖神・和合神像」があります。
「ぼけ封じの守護神」とされるこの像は、二体の神が寄り添う姿から夫婦和合や家庭円満の象徴とされ、悪霊を防ぐ守り神として古くから信仰されています。
特に認知症予防や長寿のご利益があるとされ、近くで汲める名水にも延命の力があると伝えられています。日本各地で道の守り神として祀られてきた歴史をもち、多くの参拝者に親しまれています。
通路(神泉大山名水本殿巡拝道)は、拝殿の地下にあり、出口の先には天満宮(ご祭神:菅原道真公)と高さ3m幅1mの大天狗の碑があります。
大山山頂への入山祓所と登拝門
天満宮のすぐ先には大山山頂への入口と登拝門があり、見るからにかなり厳しい登りです。今回のツアーでは、山頂はへは登りません。
毎年干支が移動する獅子山
拝殿前に戻り、左手にあるのが獅子山です。親獅子と2頭の子獅子がいます。獅子山の周りには十二支の像があり、正面の像は毎年変わります。今年は巳年のヘビが正面左にきています。
大山阿夫利神社下社を一通り見ましたので休憩にします。できれば。茶寮 石尊のベランダ席から升ティラミスを食べ、ミシュラン・グリーンガイド・ジャポン2つ星の眺望を楽しみたいと思ったのですが、すでに待っている人が10名以上で断念しました。
昼食は柚子塩ラーメン
遅めの昼食は、大山寺の紅葉を見てからこま参道の豆腐料理にしようと思っていましたが、「阿夫利ラーメン」が出店していました。
中を覗いてみると、10分ほどで食べられるとのことで、名物の柚子塩ラーメンをいただきました。ラッキーなことに、テラス席を確保できました。
お腹もいっぱいになりましたので、女坂を下って大山寺を参拝し、紅葉を楽しみたいと思います。鳥居の前には「無事かえる」像が、安全を祈ってくれています。
大山阿夫利神社の御朱印
[秋限定御朱印]
えっ!これが女坂!
雨降山大山寺へは、この売店先の男坂か女坂から下っていきます。紅葉を見るには女坂を選びます。
男坂・女坂の看板があるところでは、男坂の道は見えますが、女坂の坂道は見えません?
それほどの急勾配だったのです。こんな急勾配の女坂、今まで見たことがありません。
また、すぐ右に「女坂に七不思議あり」の看板が立っています。
女坂に七不思議あり
その一 弘法の水(こうぼうのみず)
その二 子育て地蔵(こそだてじぞう)
その三 爪切り地蔵(つめきりじぞう)
その四 逆さ菩提樹(さかさぼだいじゅ)
その五 無明橋(むみょうばし)
その六 潮音洞(ちょうおんどう)
その七 眼形石(めがたいし)
七不思議のうち、一〜四は大山ケーブル駅から大山寺駅までの間にあり、五〜七が大山寺から阿夫利神社までの区間にあります。つまり今回は、七から一へ向かう“逆順”で巡ることになります。
下りなら楽かなと思って歩き出したのですが、少し降りて振り返ると想像以上の急な坂でした。
少し降りるたびに「戻って、ケーブルカーで大山寺まで行こうかな」と何度も迷いました。しかし、振り返って上を見上げると、もう戻れそうにありませんでした(ため息)。
案内では「女坂:ケーブル駅から大山寺まで約20分」とありますが、実際には30分以上かかり、体感ではほぼ1時間に思えるほどの道のりでした。
73歳の自分の体力を考え、大山寺からの帰りは無理をせず、女坂を歩かずにケーブルカーを利用することにしました。そのため、今回ご紹介できた七不思議は三つだけとなります。すべてをお伝えできず申し訳ありません。
ここからは、大山の七不思議のうち「七・六・五」の三つをご紹介します。
その七 眼形石(めがたいし)
人の眼の形をしたこの石に、手を触れてお祈りすれば、不思議に目の病が治ると言い伝えられている、と書かれています。
「この石」とは、観音様が立っている岩を指すのか、左側にある三角に見える石なのか、あるいはしめ縄で囲われた一帯そのものなのか——はっきりしません。調べてみると、多くの人が同じ疑問を抱えているようですが、決定的な答えは見つかりませんでした。
その六 潮音洞(ちょうおんどう)
洞(ほこら)に近づいて心を鎮め耳を澄ませると遠い潮騒が聞こえるという。この洞の中にどのような神秘が隠されているのであろうか? と書かれています。耳を傾けてみましたが……ぜひご自身で確かめてみてくださいね。
その五 無明橋(むみょうばし)
話をしながら通ると、橋から下に落ちたり、忘れ物や落し物をしたり、悪いことが起きたりするという、という説明が書かれています。一人で来ましたので、確かめようがありませんね。
隣には松尾芭蕉の句がありました。
山寒し 心の底や 水の月 (芭蕉)
(山が寒々としている冬の時期に、心の底で水面に映る月の光を静かに見つめている)
この橋を渡ると、雨降山大山寺の本堂脇に出ます。
「大山の七不思議」を詳しく知りたい方は→https://oyamadera.jp/other/%e5%a4%a7%e5%b1%b1%e3%81%ae%e4%b8%83%e4%b8%8d%e6%80%9d%e8%ad%b0/
七不思議は三つまでしかご紹介できず、改めて申し訳ありません。
また、急な坂道は下るより登るほうが安全だと今回あらためて感じました。もしまたこのツアーに参加できたら、次はケーブルカーに頼らず、女坂をゆっくり歩いて登ってみたいと思います。
2025年最後の紅葉 雨降山大山寺
「七不思議 その五 無明橋」を渡ると、大山寺の本堂脇に出ます。
大山寺のご由緒
大山寺は、奈良の東大寺を開いた良弁僧正が天平勝宝7年(755年)に創建したことが始まりです。その後、行基菩薩の高弟である光増和尚が後を継いで二世となり、大山全体を開きながら山の中腹に多くの堂を建てました。
その後、徳一菩薩の招きで弘法大師が三世として入山し、数々の霊場を開いたと伝えられています。大師が錫杖を立てると泉が湧いて井戸になったり、一夜で岩に地蔵尊を刻んだりしたとされ、これらは「大山七不思議」と呼ばれる信仰の源となっています。
[公式サイト]https://oyamadera.jp/
大山寺の秘仏の御開帳日は毎月8日・18日・28日です。今日は11月28日、ラッキーでしたのでじっくり拝見することができました。しかし、当然撮影は禁止なので、写真をご覧になっていただけません(謝)。
御開帳の秘仏は以下です。
- 三面大黒天像(古伝様)
大黒天・毘沙門天・弁財天の三つの顔をあわせ持つ、古い形式の大黒天像です。福徳・財運・勝運など多くのご利益を象徴しています。 - 大黒天像(作:後藤斎宮)
彫刻家・後藤斎宮が手がけた、柔らかな表情が印象的な大黒天像です。福を招き、暮らしを守る神として親しまれています。 - 三面大黒天像(作:高村光雲)
明治の名匠・高村光雲による精巧な三面大黒天像で、力強さと品格をあわせ持つ作品です。多方面にご利益をもたらす像として信仰されています。
本堂内
不動明王(フドウミョウオウ)
不動明王は、心を込めて参拝する人に現世の悩みや苦しみを分け隔てなく救ってくれる仏さまです。
江戸時代には、春日局が家光の将軍就任を大山不動に祈願し、その願いが叶ったことから、家光は篤く信仰するようになり、大山寺に多くの寄進や造営が行われました。
秘仏への内拝入口(500円)
厄除け かわらけ投道
「かわらけ」は漢字で「土器」と書きます。
大山寺では、開山1250年を記念して「かわらけ投げ」が行えます。直径6cmの「厄除け」と書かれた土器をがけ下へ投げ、厄を払う行事です。直径2.5mの福輪を通れば、開運につながるとされます。
(かわらけ 2枚300円)
宝篋印塔( ほうきょういんとう )
塔身に「宝篋印陀羅尼経」という経典を納めることに由来しています。香花を供えて右回りに3度回ると願いが叶うと言われています。
鐘楼
ちょっと早いですが、誰でも「除夜の鐘?」がつけます。
倶利伽羅の滝(上)と倶利伽羅 龍
「倶利伽羅」とは、不動明王の化身とされる剣に黒い龍が巻きついている姿を指し、元はサンスクリット語の「kulika」(倶利迦羅龍王)に由来します。
夫婦揃って祈願する、仲のいいご夫婦です。
大山寺を参拝しましたら、境内の紅葉を見に階段を降ります。遥か彼方の街並みと紅葉、傍に並んだ仏像の階段、最高の撮影スポットです。
雨降山大山寺の御朱印
大山寺の御朱印には、このほかにも不動明王が描かれたものなど、さまざまな種類があります。仏画がお好きな方には、おすすめです。
しばし、2025年最後の紅葉タイム
ここからは、今年最後の紅葉をお楽しみください。しばし、沈黙します……
ここが本堂から降りてきた階段の下になります。ここを手前の方へ行くと、ケーブルカーの大山寺駅に至ります。大山寺に別れを告げて、大山寺駅へ向かいます。
まだ13時30分ですから、大山阿夫利神社下社参拝に向かうケーブルが登ってきました。
そして、大山ケーブル駅にも別れを告げ、こま参道(昼食を取る方はここで)を抜けて大山ケーブルバス停へ戻ります。
この後、出雲大社相模分祠へ向かいます。ここから約40分の移動です。
良縁を結ぶ大黒様を祀る出雲大社相模分祠
出雲大社相模分祠の滞在時間は、13:10〜14:00の50分間です。
出雲大社相模分祠に到着すると、宮司さんから本社である出雲大社とのご縁や、この神社の由緒について丁寧にお話をしていただけます。
「関東の出雲さん」と親しまれる出雲大社相模分祠には、良縁を結ぶ大黒様がお祀りされています。島根県の出雲大社が有名ですが、こちらでも同じく縁結びの神様・大国主大神(オオクニヌシノオオカミ)にお参りすることができます。
【ご祭神】
大国主大神(オオクニヌシオオカミ)
七福神の大黒様。商売繁盛の神、地鎮の神、農耕の神、医薬の神、子授けの神、安産の神、教育学芸の神、厄除けの神、八方除けの神等と人間生活の全般にわたるご利益で知られています。特に縁結びの神として有名です。
事代主大神(コトシロヌシノオオカミ)
七福神の恵比寿様。大国主大神様の息子。海上安全、大漁祈願、病難除け、水難除け、火災除け、繁盛、学業、歌舞音楽の神様です。
[公式サイト]https://www.izumosan.com/
幽冥主宰大神を祀る祖霊社
祖霊社は、拝殿に向かって左手にあります。
ここには、死後の世界をつかさどる「幽冥主宰大神(ユウメイシュサイノオオカミ)」として知られる大国主大神が祀られています。
出雲大社相模分祠では信徒会が組織され、ご先祖様を大切にお祀りする場として先祖供養を行っています。祖霊社では、通夜・ご葬儀の奉仕のほか、50日祭や1年祭・3年祭などの式年祭、水子供養も丁寧に執り行われています。
龍蛇神の社と秦野の名水
拝殿の左手に広がる「千年の杜」には、秦野の名水を汲める龍蛇神の社があります。ここでは、出雲地方に古くから伝わる龍蛇神を、この杜の守り神としてお祀りしています。
出雲では、旧暦10月10日に全国の神々が集まり、縁結びの会議が行われると伝えられています。全国で“神無月”と呼ばれる10月を、出雲だけ“神在月(かみありづき)”と呼ぶのは、この風習によるものです。龍蛇神は、その神々を案内し先導する神で、縁結びや金運のご利益があるとされています。
また、龍蛇神は大国主大神のお使いでもあり、幸福を運ぶ神として親しまれています。2025年は蛇年にあたるため、より一層ご縁が深まるといわれています。
入口を入ってすぐ右手には、米俵にもたれかかる大黒様の姿があります。穏やかな表情がとても印象的で、見るだけで福が訪れそうな雰囲気に包まれています。
千年の杜は、澄みきった空気に満ちていて、深く息を吸い込むだけで心も体もすっきり清々しくなる場所です。静かに佇むと、まるで清らかな水の気が流れているように感じられ、この杜が「水」の力を宿した特別な空間であることが自然と伝わってきます。
龍蛇神の社
社殿のすぐ前では、清らかな名水を汲むことができます。写真の左に写っている方は大きなボトルを持参されていて、常連さんかもしれません。
こちらは、バスが停まっていた場所のすぐ近くにある、もう一つの龍蛇神の社への入口です。
最後に、鳥居のさらに先にある社号碑まで歩いてみました。そのすぐ左手には、御嶽神社と八坂神社が並んで鎮座しています。
出雲大社相模分祠の御朱印
御嶽神社:御嶽さん(おみたけさん)
通称「御嶽さん(おみたけさん)」と呼ばれるこの神社には、日本武尊をはじめ、大己貴命・少彦名命・櫛真智命(クシマチノミコト)などが祀られています。
創建の時期ははっきりしていませんが、1192年頃には「御嶽道」と呼ばれる参道があり、地域の鎮守として大切にされてきました。
1602年には徳川家康公が鷹狩りの際に参拝し、社殿の改修を命じたことでも知られています。現在の社殿は昭和期に整えられたものですが、奥にある本殿は江戸初期の姿を今も残しています。
紅葉を背景にした八坂神社
御嶽神社の左手奥にある八坂神社には、須佐之男命と大国主命が祀られています。創建の時期ははっきりしていませんが、400年以上前からこの地に静かに佇んでいます。
現在の社殿は、昭和42年に御嶽神社を新築した際、元の社殿を移して整えられたもので、1985年には屋根が銅板葺きに改修されました。古くから疫病除けのご利益がある神社として親しまれています。
まとめ:大山阿夫利神社下社・大山寺と出雲大社相模分祀
今回参加した「相模国二社一寺バスツアー」では、大山阿夫利神社下社で関東総鎮護としての歴史と清らかな名水にふれ、雨降山大山寺では七不思議や不動明王、晩秋の紅葉を心ゆくまで味わうことができました。渋滞の影響で日向薬師には足を運べませんでしたが、その分ゆっくり参拝や写真撮影、散策の時間が取れたのは思わぬ恵みです。
最後の出雲大社相模分祠で縁結びの大国主大神や龍蛇神に手を合わせ、澄んだ空気と名水に癒やされながら、こころも体も整う充実の一日となりました。
こちらのバスツアーに参加するにはコチラ
大山阿夫利神社下社・出雲大社相模分祀・日向薬師の相模国二社一寺バスツアー
※当記事の内容は個人の感想を含み、諸説ある話の1つを基に作成されているため客観的な事実を表すものではありません。 また、特定の説を支持したり、異なる説を否定したりするものではないことをご了承ください。 なお、内容についてのご質問はお受けいたしかねます。








この記事を書いた人
渋谷 良久
2007年頃から、年に2〜3回趣味で日帰りバスツアーに参加していました。
当初は、はとバスをメインに、読売旅行、クラブツーリズムなどを利用していました。
2017年頃から神社に興味を持つようになり、(株)四季の旅のツアーに参加するようになりました。
カメラを持ってあちこち動いていますが、皆さんのご迷惑にならないよう気をつけています。
どうぞ、よろしくお願いいたします。