この記事は、「安房の國三社巡りバスツアー~安房神社・洲崎神社・天津神明宮~」の紹介記事です(2025年12月28日参加)。
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商売繁盛や縁結び、心と体のリフレッシュまでかなう、開運づくしの一日旅に同行しました。
安房国一宮の安房神社と洲崎神社、さらに「関東のお伊勢さま」として親しまれる天津神明宮を巡り、金運と運気アップを願うツアーです。
途中、「渚の駅たてやま」では、地魚を味わえる自由昼食とお買い物も楽しめます。
それでは、東京駅を出発し、海ほたるPAを経由して、最初の参拝地である天津神明宮へ向かいます。
目次
海ほたる
海ほたるPAでの滞在時間は、8:20から8:50までの30分です。この日は天候にも恵まれ、遠くに富士山を眺めることができました。通常、トイレ休憩は15〜20分ほどですが、自由昼食の予定地である渚の駅たてやまが混雑する可能性を考え、今回は少し長めの30分滞在となっています。
そのため、4階・5階の売店で昼食を購入することも可能です。
エスカレーターで、まず5階(RESTAURANT&FOOD COURT)へ上がりました。食事が目的ではなく、展望デッキに出るためです。
展望デッキに出ると、目の前には広々とした空間が一気に広がります。
また、手前左側にあるイルカのオブジェ前は、海ほたるの定番記念撮影スポットで、いつも家族連れやカップルが順番待ちをしています。
また、右手にある地球儀のオブジェ前も記念撮影スポットの一つです。
ただし、9時前はまだ日陰になっているため、この時間帯は写真を撮る人の姿はほとんど見られません。
4階に降りて「海が見える大回廊」へ向かうと、富士山を眺めることができました。
海ほたる幸せの鐘
4階からデッキに出ると、カップルに人気の海ほたる幸せの鐘が正面にあります。
さらにその先には、まるで大きな船の上に立っているかのような、高速道路の景色が広がります。
日本で唯一の「諾冉神社」がある天津神明宮
天津神明宮の滞在時間は、10:10から10:55までの45分間です。
バスは、向こうに見える二番目の鳥居の左側に到着しますが、一の鳥居から社殿までは一直線に続いています。
天津神明宮のご由緒
むかし、事代主神は国づくりを終えたあと、この地に来て、東の守り神として人々に信仰されました。そのため、人々は神さまを「えびす様(もうけ明神)」として大切にお祀りしました。その後、源氏の再興を願って伊勢神宮に祈った源頼朝は願いがかなったことから、1184年に伊勢の神様をこの地に迎え、えびす様と一緒にお祀りしました。これが「房州伊勢の宮」と呼ばれるようになった理由です。
また、日蓮宗を開いた日蓮もこの神社を深く信仰し、修行の行き帰りには必ず参拝したと伝えられています。
このような長い歴史をもつ天津神明宮は、800年以上にわたり、今も地域の人々の心のよりどころとして大切にされています。
天津神明宮・御社殿
【ご祭神】
天照皇大神(アマテラスオオミカミ)
豊受大神(トヨウケノオオカミ)
八重事代主神(ヤエコトシロヌシノカミ)えびす様
大山祇大神(オオヤマヅミノオオカミ)
ご利益は、太陽の神・天照皇大神の力により、毎日を明るく前向きに進む運気を授かるといわれています。
また、豊受大神は食と暮らしを守る神で、健康や学業など、日々の生活の土台を整えてくれます。
えびす様は商売繁盛だけでなく、人との縁を結ぶ神として知られています。
さらに、大山祇大神は自然と体を守り、心身の安定をもたらす存在です。努力を続けたい人を、そっと支えてくれる神社といえるでしょう。
参拝を終えたあと、社務所の横で宮司さんのお話をうかがいました。内容は決して難しいものではなく、この地域にまつわる身近なお話が中心です。
中でも印象に残ったのは、ご先祖さまが集まり、私たちを陰から守ってくれているというお話でした。
だからこそ、私たちは日常の中で自然と「お陰さまで」という言葉を口にするのだそうです。なるほど、と深くうなずいてしまいました。
そして最後に、宮司さんがこう話されます。
「ここには、どこの神社にもないお守りがあります。きっと皆さん、驚かれますよ」
こう言われては、もうお守りコーナーをのぞかずにはいられません。
さて、どんなお守りだと思いますか?
……
……
……
……
……
おそらくトイレの神様【厠守】ではないかと思います。他の神社では、まず見かけることがありません。
このお守りは一般的な袋守りではなく、「お札」の形をしており、トイレに貼っておくものです。
ご神徳には、かわいい赤ちゃんを授かることや、お産が軽くなることが記されています。
また、便所は暗くて「陰」の場所とされてきて、この世とあの世を行き来できる特別な空間とされてきたそうです。
「諾冉神社」があるのは天津神明宮だけ
諾冉神社(なぎなみじんじゃ)とは、なぎなみ様——伊邪那岐大神(イザナギ)と伊邪那美大神(イザナミ)をお祀りする神社のことです。「諾(ぎ)」は男性、「冉(み)」は女性を意味し、夫婦神であることから、特に縁結びに霊験があるといわれています。あわせて、海上安全や産業繁栄のご神徳も授かれるとされています。
※この二柱の神様をお祀りする神社は他にもありますが、「諾冉神社」と称しているのは、天津神明宮だけです。
諾冉神社へは、ここから険しい登山道を上っていきますが、入山できるのは祭事の時のみです。
山頂からの眺めは素晴らしいそうで、いつか見てみたいものです。
また、登山道の途中には「鹿の木」と呼ばれる不思議な木があるそうです。鹿の頭にしか見えない形をしているといわれており、一度は自分の目で確かめてみたい存在です。
天津神明宮 そのほかの見どころ
社殿に向かって右側には、孫釣大明神、諾冉神社登山道入り口、舞台、春日社があります。
孫釣大明神
天津小湊町布入で漁をしていた斉藤源六翁は「孫釣の漁法」を考え出すなど、漁業の発展に大きく貢献しました。その功績をたたえ、亡くなった後に神として祀られました。
今も漁師や地域の人々に信仰され、新しい事業の成功を願う神さまとして親しまれています。
手前が諾冉神社の登山道入り口の階段で、舞台と春日社があります。
舞台
毎年10月16日の当社例祭をはじめとする祭礼の際に、神楽舞や演芸を奉納・披露する場として建てられました。
春日社
春日神(天児屋根命:アメノコヤネノミコト)が祀られています。
春日神は、八幡神(応神天皇・誉田別尊)とともに、神明様(天照皇大神)に仕える神とされています。
そして、社殿に向かって左側には、長神社、日露戦争記念碑、まるばちしゃの木があります。
長神社
八幡神や稲荷神、山の神など、さまざまな神さまが一緒に祀られています。
八幡神は天照皇大神に仕える神で、稲荷神は商売繁盛の神として、昔から地域の商人たちに大切に信仰されてきました。
日露戦争記念碑
日露戦争の勝利を記念すると同時に、昔から平和を願い続けてきた日本人の思いが込められたものです。
まるばちしゃの木
県の天然記念物に指定されている木で、本来、中国南部や台湾などの亜熱帯に育つ木で、日本では沖縄や九州でもまれな存在だそうです。
天津神明宮の御朱印
天津神明宮/諾冉神社の御朱印
御朱印と一緒に授与されるお札
自由昼食は渚の駅たてやま
渚の駅たてやまには、さかなクンの世界『渚の博物館』と館山なぎさ食堂が並んでいます。ここでの滞在時間は、12:00から13:00までの1時間です。
まずは、混雑を考えて、2階のなぎさ食堂へ一直線。
すでに20人近くが並んでいましたが、外のテーブル席であればすぐに案内できるとのことでした。少し寒さはありましたが、待たずに食事ができるため、そのまま利用することにしました。
展望デッキのテーブル席からは富士山も望め、開放感あふれる景色を楽しみながら食事ができました。
牡蠣バター御膳
大ぶりでプリプリの牡蠣と、地魚のお刺身の盛り合わせで、価格は2,530円(税込)。満足感のある内容でした。
(上)ブリ・赤エビ・サワラ
(下)マダイ・マカジキ・メダイ・スルメイカ
新鮮な刺身を、きちんと研いだ包丁で切ると、断面がピンと立ちます。反対に、鮮度が落ちていると、切った瞬間に身がへたってしまいます。
このお刺身は、切り口の鋒がすっと立ち、見た目からして違いました。口に運ぶ前から鮮度の良さが伝わってきました。
そして、刺身の下に隠れていた赤エビも、ご覧のとおりプリプリでした。
1階はお土産コーナーになっており、地元で採れた新鮮な野菜も並んでいます。
※昼食後、急いで見学したさかなクンの世界『渚の博物館』の写真は、記事の最後に掲載しています。
渚の駅 たてやまから安房神社へは、バスでおよそ15分。さらに、洲崎神社へも、安房神社からバスで約15分ほどです。
日本三大金運神社の一つ・安房神社
安房神社(安房国一宮)での滞在時間は、13:20から14:00までの40分です。なお、日本三大金運神社と呼ばれているのは、一般に次の三社です。
①安房神社(千葉県)
産業や技術の発展を支える神社で、商売繁盛・事業の土台づくりにご利益があるとされています。「お金を生み出す力」に関わる神社です。
②金劔宮(石川県)
北陸を代表する強力な金運神社。財運・事業成功・人生の転機にご利益があるとされ、経営者や著名人が密かに参拝することでも知られています。
③新屋山神社(山梨県)
富士山のふもとに鎮座し、会社運・投資運・事業拡大の神社として有名です。
安房神社のご由緒
安房神社のはじまりは、今から約2670年前、神話の時代にさかのぼると伝えられています。天皇の命を受けた天富命(アメノトミノミコト:下の宮ご祭神)は、豊かな土地を求めて各地を巡り、やがて房総半島の南端にたどり着きました。そこで人々とともに土地を開き、山に先祖の神さまをお祀りしたことが、安房神社の起源とされています。
その後、奈良時代に現在の場所へ移され、社殿が整えられました。平安時代には国に認められ、安房国で最も大切な神社として、多くの人々の信仰を集めるようになりました。長い歴史の中で、今も変わらずご利益を願う人々が訪れています。
桜並木の参道。桜のシーズンになると、多くの見物人で賑わうそうです。
一の鳥居から二の鳥居までは、砂利道の参道をまっすぐ進みます。
鳥居の手前左側には社務所があり、鳥居をくぐると右手に手水舎があります。
手を清めたあと右へ進むと、左手に厳島社、右手に額殿(参拝控所)があります。
厳島社と額殿(参拝控所)
厳島社
拝殿前に横たわる巨大な海食崖をくり抜いて造られた末社です。ご祭神は市杵島姫命(イチキシマヒメノミコト)をお祀りしています。
ご利益は芸事や学びの上達、そして良縁を結ぶご利益がある神さまとして信仰されています。
額殿
昭和15年に建てられた建物で、かつては寺崎武男画伯の絵画が展示されていたことから「額殿」と呼ばれていました。現在は、参拝者の控え所として利用されています。
安房神社・上の宮
【ご祭神】
天太玉命(アメノフトダマノミコト)
忌部の神々
古くから技術や産業の発展に関わってきた神さまをお祀りしていることから、商売繁盛や事業成功、技術向上を願う人々が多く参拝してきました。
そのご利益は、仕事や学びを支え、物事を形にしていく力を授かることにあるとされています。
御仮屋
拝殿の左手にあります。例祭の際、近隣の神社から渡御してくる神輿を納めるための建物です。
現在、神輿の入祭は三年に一度行われています。
拝殿左手奥にたたずむご神木と二つの洞
吾谷山の御神水(右側)
吾谷山(あづちやま)から湧き出ている御神水です。現在は利用できないようで、水は止められています。
左側の穴については、詳しい情報を見つけることができませんでした。
琴平社
讃岐の金刀比羅宮の御分霊をお祀りする末社です。ご祭神は、大物主神(オオモノヌシノカミ)です。
拝殿を右側から見た様子です。拝殿の後ろに、少し見えているのが本殿です(写真下参照)。
本殿の右手にある神饌所で、神さまにお供えする食事を整えるための建物です。現在は主に、1月14日に行われる置炭神事の祭場として利用されています。
神饌所からさらに右へ進むと、磐座のような吾谷山(あづちやま)の岩肌があり、そのすぐ先にご神木・槇の木と下の宮があります。
ご神木である槇の木の向こうには、静かに水をたたえた御手洗池が広がっています。
安房神社・下の宮
養老元年(717年)、安房神社が現在の場所に移された際に、摂社として創建されました。
【ご祭神】
天富命(アメノトミノミコト)
天忍日命(アメノオシヒノミコト)
産業の発展や事業繁栄に関するご利益があるとされています。特に、天富命は開拓の神として知られ、ものづくりや企業の成功を願う人々から広く信仰されています。
安房神社の御朱印
急な厄祓坂を上った先にある洲崎神社
洲崎神社(安房国一宮)の滞在時間は、14:15から15:00までの45分です。
洲崎神社の参拝は、鳥居の先に続く急な石段「厄祓坂」を登り、その上にある拝殿・本殿へと向かいます。
参拝を終えたあとは、手前の通りに戻り、海の鳥居へと進みます。
【洲崎神社のご由緒】
洲崎神社は、神話の時代に始まったと伝えられる、たいへん古い歴史をもつ神社です。
平安時代には国に認められた格式ある神社となり、長く人々の信仰を集めてきました。鎌倉時代には源頼朝も深く祈りを捧げ、江戸時代には安房国を代表する神社として大切にされました。
海と山に囲まれた神聖な場所にあり、海上安全や安産、暮らしを守るご利益で知られ、今も地域のよりどころとして親しまれています。
「厄祓坂」の段数は、数え始める位置によって多少異なりますが、およそ140〜150段あります。
その名のとおり、この急な石段を登って参拝すること自体が、心を清め、厄を祓う行いと考えられているのでしょう。
「厄祓坂」から振り返ると、海が広がる絶景が望めます。
洲崎神社の拝殿と本殿
【ご祭神】
天比理乃咩命(アマノヒリノメノミコト)
※安房神社の祭神である天太玉命(アメノフトダマノミコト)の后神
ご利益は、安産や子育て、家族の幸せをはじめ、海上安全や人生の節目を守る力にあると伝えられています。海と深い関わりをもつ神社であることから、昔から漁師や海に関わる人々の信仰を集めてきました。
また、女性を守る神さまとしても知られ、出産や新しい生活を迎えるときに心強いご利益があるとされています。
洲崎神社 そのほかの見どころ
長宮
拝殿の右手にあります。
ここには、次の四柱の神さまが祀られています。
・海を司る豊玉彦命(トヨタマヒコノミコト)
・山を司る大山津見命(オオヤマツミノミコト)
・厄除け・開発の神である建速須佐之男命(タケハヤスサノオノミコト)
・農工商・医薬の神の大物主命(オオモノヌシノミコト)
金比羅神社
長宮の先にあります。
漁業や航海、医薬の神である金比羅大神を祀っています。
稲荷大明神
拝殿の左手にあります。
お稲荷さんとして知られる宇迦之御魂神(ウカノミタマノカミ)をお祀りしています。五穀豊穣をはじめ、農業や商業の神として、古くから広く信仰されてきました。
参拝を終えたら、海の鳥居の方へ向かってみましょう。
鳥居と日本一の富士山が並ぶ景色は、まさに参拝日和といえる風景です。
御神石
この石は、神様が宿る依り代として大切にされ、特に安産・子授け・女性の守りのご利益があると伝えられています。海と深く結びつく洲崎神社らしく、命の誕生や再生を象徴する存在とも考えられてきました。
参拝の際は、石に直接触れず、静かに手を合わせて願いを伝えるのが習わしだそうです。
洲崎神社を参拝したあと、ふと見上げると月が出ていました。
これから帰る私たちに向かって、「また、いらっしゃい」とそっと見送ってくれているように感じられました。
洲崎神社の御朱印
まとめ【同行記】安房の國三社巡りバスツアー
朝は海ほたるで富士山を眺め、まずは天津神明宮へ。宮司さんのお話に耳を傾け、日本で唯一とされる諾冉神社を遥拝。さらに、珍しい「厠守」とも出会うことができました。
昼は渚の駅たてやまで、地魚のお刺身と牡蠣バター御膳に舌鼓。心もお腹も、すっかり満たされました。午後は、日本三大金運神社の一つとして知られる安房神社へ。2025年最後の金運アップを願い、静かに参拝します。
旅の締めくくりは洲崎神社。厄祓坂からの眺めと、海の鳥居越しに望む富士山は、まさに息をのむような絶景でした。
三社それぞれの空気にふれ、開運と癒やしを一度に味わえる、充実したバスツアーでした。
こちらのバスツアーに参加するにはコチラ
安房の國三社巡りバスツアー~安房神社・洲崎神社・天津神明宮~
※当記事の内容は個人の感想を含み、諸説ある話の1つを基に作成されているため客観的な事実を表すものではありません。 また、特定の説を支持したり、異なる説を否定したりするものではないことをご了承ください。 なお、内容についてのご質問はお受けいたしかねます。
さかなクンの世界『渚の博物館』
さかなクンの世界『渚の博物館』
館山市在住のさかなクンが監修した施設で、ハコフグをモチーフにした展示や、館山周辺に生息する魚たちの紹介など、さかなクンならではの世界観が広がっています。
入館は無料で、子どもから大人まで気軽に楽しめるスポットです。時間に余裕があれば、ぜひゆっくりと、さかなクンの世界に触れてみましょう。
さかなクンの世界『渚の博物館』をすべて見るには、小一時間かかります。








この記事を書いた人
渋谷 良久
2007年頃から、年に2〜3回趣味で日帰りバスツアーに参加していました。
当初は、はとバスをメインに、読売旅行、クラブツーリズムなどを利用していました。
2017年頃から神社に興味を持つようになり、(株)四季の旅のツアーに参加するようになりました。
カメラを持ってあちこち動いていますが、皆さんのご迷惑にならないよう気をつけています。
どうぞ、よろしくお願いいたします。