熊野古道の中でも庶民の参詣の道として知られる伊勢路は、石畳がよく残っていることでも知られます。このツアーでは伊勢神宮から熊野速玉大社を結ぶ約170kmの伊勢路の中で、2kmにわたって石畳道が続く馬越(まごせ)峠を歩くとともに、伊勢路に沿って魅力的な神社を参拝していくツアーです。

新宿を出発し、夜行運行で熊野へと向かいます。早朝は、伊勢の神宮の別宮「瀧原宮(たきはらのみや)」へと参拝。倭姫命が内宮よりも先に天照大御神を祀った場所という伝承もあり、自然に包まれたとても美しい場所です。すばらしい早朝の雰囲気を味わいながらの参拝になると思います。

古道歩きは、道の駅海山からスタート。深い森に包まれた、石畳の道を歩きます。いわゆる熊野古道と聞いて連想するような、旅情たっぷりの道。90分ほどで馬越(まごせ)峠への登りを歩いていきます。とても整備された道なので、普段山歩きしないお客様も十分チャレンジ可能です。要所での現地の語り部のお話が旅の深みを増すことと思います。

健脚のお客様は、馬越峠からは分かれて天狗倉山(てんぐらやま)へ。往復約60分。急な階段はありますが、山頂の天狗岩からの眺望は抜群。尾鷲の町や熊野灘を一望できます。

尾鷲では、海の幸の昼食をご用意。地元で人気の海鮮料理のお店で、新鮮なお刺身の昼食を堪能しましょう。

七里御浜の美しい海岸線では、 日本書紀にも登場する日本最古ともいわれる花窟(はなのいわや)神社を参拝します。巨大な岩がたたずみ、古代の信仰を感じさせる場所です。最後には、熊野三山の1つ熊野速玉(はやたま)大社の参拝とともに、速玉大社の神様が降り立ったという神倉神社の磐座(いわくら)ゴトビキ岩も参拝します。源頼朝が寄進したと伝えられる、急勾配の石段538段を登り、参拝のしめくくりといたしましょう。
帰路は、ＳＡで夕食タイムの後、三重県内の入浴施設で汗を流して新宿へ向かいます。首都圏の始発の時間にあわせて、各地へ到着予定です。

• 【熊野古道・馬越峠とは】

  紀北町と尾鷲市の境界にある人気の峠、熊野古道伊勢路で随一と言われる石畳が、ヒノキの美林の中に続いています。 続きを見る>>

  夜泣き地蔵などの史跡も残っており、これぞ熊野古道という雰囲気を味わえます。

• 【瀧原宮とは】

  瀧原宮（たきはらのみや）は、内宮（皇大神宮）の別宮で山を背後に南面し、前方には川が東から西へ流れる地勢から内宮の雛型になったとする説があります。 続きを見る>>

  樹齢数百年と言われる杉の木立に囲まれた参道は、早朝に訪れるとよりすばらしい雰囲気。元伊勢の1つとして知られ、古くから遙宮(とうのみや)として信仰されてきた素晴らしい別宮です。祭神は伊勢神宮・内宮と同じく天照大神(アマテラスオオミカミ)です。伊勢路への旅のはじめに参拝しましょう。

• 【花窟神社とは】

  世界遺産「花の窟」は、720年（奈良時代）に記された『日本書記』の神代第一で「国うみの舞台」として登場する日本最古の神社です。 続きを見る>>

  他の神社と異なり社殿がなく、ご神体が高さ45ｍの岩（窟）で、古代の信仰を伝えています。

• 【熊野速玉大社とは】

  熊野本宮大社、熊野那智大社とともに熊野三山を構成する大社。 続きを見る>>

  神倉神社のゴトビキ岩に降臨した熊野権現を勧進するために社殿を造営したと伝えられています。主祭神は熊野速玉大神（くまのはやたまのおおかみ）と熊野夫須美大神（くまのふすみのおおかみ）の夫婦神で、境内に天然記念物に指定される樹齢1000年のナギの巨木があります。

• 【神倉神社とは】

  源頼朝が寄進したと伝えられる、急勾配の鎌倉積み石段538段を登って参拝します。 続きを見る>>

  山上にはゴトビキ岩と呼ばれる巨岩が神体として祀られています。