※昼食が13：30頃からと遅いため、トレッキング中に食べられる携行食（お菓子など）をご持参ください。トレッキング中に売店や自動販売機はございません。

茨城県日立市にある標高598mの神峰山（かみねさん）。神峰山の山頂には神峰神社奥宮が、山の麓には神峰神社里宮が鎮座しています。当バスツアーでは神峰山を少しだけトレッキングすることで、この神峰神社の奥宮と里宮を両参りします。

最初に神峰山をプチトレッキングして、神峰神社の奥宮を目指します。神峰山の中腹まではバスで移動し、「奥日立きららの里」でバスを降りてプチトレッキング開始です。山頂までは約2.2kmで、往復で同じルートを通ります。休憩を含まない標準タイムで上り約35分・下り約25分のルートですが、ツアーでは休憩を含めて往復で約2時間30分と時間に余裕を持たせています。登山道の斜面はやや急で、手で木などに掴まりながら登る場所もありますが、ほとんど登山をしたことがない初心者の方でも登れる程度です。靴は運動靴を推奨します。路面は土で特に雨の後はかなり滑りやすいので、スニーカーはお勧めしません。

頑張って斜面を登ると、神峰神社の奥宮に到着します。奥宮は無人で静寂に包まれています。木造の社殿はシンプルで、自然信仰・山岳信仰の神社らしい、自然の中のお社という雰囲気です。木々に囲まれながら手を合わせれば、心がスッと落ち着きます。なお、奥宮の御朱印は次に向かう神峰神社の里宮で頂くことができます。

奥宮からさらに少し登ると神峰山の山頂です。山頂からは、日立鉱山の大煙突、日立市の町並み、そしてその先に広がる太平洋の水平線を見渡すことができます。山と海に囲まれた日立市らしい景色です。大煙突は、かつての日立鉱山の煙が周辺の植物を枯らさないよう、煙の噴出口の位置を高くするように建てられたもので、1914年当時では世界一の高さを誇りました。この大煙突は昭和の文豪・新田次郎が小説にし、2019年には映画化もされている日立市のシンボルです。

同じルートで下山し、バスで神峰神社の里宮に向かいます。神峰神社は1428年創建の歴史ある神社です。奥宮はもともと神峰山の山頂に建てられ、一時は山の中腹に遷座しました。その後、疫病が流行し、その疫病を抑えるために、1688年に霊験あらたかな神峰山頂に再び移ったという歴史を持ちます。そのようにして神様が山頂にお鎮まりになったことから、この山は「神峰山」と呼ばれるようになったそうです。その後、山頂の奥宮の遥拝殿として、山の麓に神峰神社の里宮が造営されました。御祭神は「国生み神話」で有名な伊邪那岐命（いざなぎのみこと）と伊邪那美命（いざなみのみこと）、そして、熊野櫲樟日命（くまのくすひのみこと）です。ご利益としては、夫婦円満、商売繁盛、家内安全、無病息災などがあります。また、熊野櫲樟日命は天照大神（あまてらすおおみかみ）が須佐之男命（すさのおのみこと）と誓約を交わした際に生まれた神様で、「誓いの神様」としての御神徳があります。社務所では、神峰神社里宮の御朱印の他に、奥宮へ参拝された方限定で神峰神社奥宮の御朱印も頒布されています。

続いて、遅めの昼食です。地元の方から教えていただいた「居酒屋燦」で、美味しい昼食付です。本来は夜しか営業していないお店ですが、当ツアーのために特別にランチ営業をしていただけることになりました。普段はツアーの受け入れはしていない、貴重なお店です。地元民にも愛される評判のお料理をお楽しみください。

その後はお土産タイムとして、明治元年創業の和菓子屋・運平堂本店大みか本店に立ち寄ります。茨城県で知らぬ人はいないお土産の定番が、こちらの「大みか饅頭」です。北海道十勝産の厳選された小豆で作った特製のこし餡を、米粉を主とした生地で包んでいます。昔ながらの製法を守っており、保存料などは一切使っていないため、賞味期限は約3日。明治時代から受け継がれてきた安全安心の味です。

最後に向かうのが、泉神社です。四季の旅でも数年前からぜひツアーで参拝したいと思っていた神社ですが、これまでは大型バスの駐車場が無かったためツアー化できませんでした。今回新たに駐車場ができたため、数年越しで初めてツアーでの立ち寄りが可能になりました。泉神社の神社脇には「史跡・泉が森」があり、清水がこんこんと湧き出ている泉が有名です。湧き水は非常に透明度が高く、水底まで透明で、湧き水が出ている様子もよく見えます。薄い水色をしたこの泉はとても美しく、見ているだけで心が洗われるようです。御朱印も複数あり、和の趣が漂う素晴らしい御朱印を出されています（全て書置き）。御朱印を集めている方はぜひチェックしてみてください。

このように、茨城県日立市の神峰山に鎮座する神峰神社の奥宮と里宮を両参りするバスツアーです。奥宮は自分の脚で山を登らないと参拝できない貴重なパワースポット。個人で山に登るのは不安かもしれませんが、奥宮ツアーを得意とする四季の旅の添乗員同行バスツアーなら安心です。ぜひ神峰神社の奥宮と里宮の両参りを達成されてください。