愛知県出身の担当者が、「ここはぜひ参拝してほしい！」という地元のパワースポットを巡るツアーを企画しました。三種の神器の1つである草薙の剣（くさなぎのつるぎ）を祀り、伊勢神宮と一体分身の神を祀るともされてきた熱田神宮を参拝できるツアーの登場です。この熱田神宮や尾張の国一宮の真清田神社（ますみだじんじゃ）などから成る江戸時代より信仰を集めてきた「尾張五社」をテーマに神社をめぐります。それに加えて、三河の国では一宮にあたる砥鹿神社（とがじんじゃ）の参拝や、「日本三大稲荷」である豊川稲荷（とよかわいなり）も回る盛りだくさんなツアーです。

　愛知県は、古い地方区分では、名古屋などの属する西側が「尾張国（おわりのくに）」、東側が「三河国（みかわのくに）」と分かれています。

　まずは三河国の一宮である砥鹿神社（とがじんじゃ）の里宮から参拝をスタートしていきます。千三百年の歴史をもつこの神社は、三河の国の筆頭となる一宮としてあつい信仰を集めてきました。ご祭神の大己貴命（おおなむちのみこと）は出雲大社の神様と同様に大国様（だいこくさま）としても慕われています。皆さんに福をもたらし、縁結びにもご利益のある優しい神様です。欅（けやき）や楠（くすのき）の大樹に囲まれた境内に荘厳な檜造りの社殿が建ち、素晴らしい雰囲気です。

同じ三河の国で、もう１つの有名なパワースポット「豊川稲荷」もお参りしましょう。「日本三大稲荷」にも数えられる豊川稲荷はご本尊を千手観音とする妙厳寺(みょうごんじ)という寺院ですが、日本の稲荷信仰と習合し、商売繁盛を願って多くの方が訪れるようになりました。高さ約30メートルにもおよぶ大本殿に圧倒されます。

さらにバスを走らせまして、尾張国へと移動。ここからは尾張五社巡りのスタートです。こちらは江戸時代、尾張藩士であった天野信景が『尾張五社略記』という書物で紹介した伝統の五社巡りです。神社の組み合わせには諸説ありますが、今回は津島神社(つしまじんじゃ)・真清田神社（ますみだじんじゃ）・針綱神社（はりつなじんじゃ）・大懸神社（おおあがたじんじゃ）・熱田神宮（あつたじんぐう）の順に参拝します。

　一社目として、須佐之男命（スサノオノミコト）を祀る津島神社を訪れます。こちらの神社はもともと牛頭天王（ごずてんのう）を祀る社として建てられました。牛頭天王は荒ぶる神としての性格を持ち、牛頭天王が怒ると疫病が流行るとされてきました。そこで、疫病を抑えるために牛頭天王をあつく祀る信仰が広まりました。全国的には祇園信仰といって京都の八坂神社を中心とする信仰が有名ですが、愛知県では今回訪れる津島神社を頂点とする「津島信仰」が主流です。堂々たる朱塗りの楼門から境内に入ると、落ち着いた雰囲気が感じられます。

1日目の行程は以上となり、尾張国一宮があることから地名がついた愛知県一宮市に宿泊します。ホテルの近隣は飲食店も複数ございます。鰻やきしめんをはじめ愛知県の名物を食べられる飲食店もあるのでお好きなものをお召し上がりください。


　2日目の冒頭は、五社巡りの二社目として尾張国一宮である真清田(ますみだ)神社の参拝からスタートします。ホテルからは歩いて約15分。運行時間の規定により、バスは早朝から運行することができないので、散歩も兼ねて徒歩にて神社に向かいましょう。商店街を通り抜けると迎えてくれるのは立派な楼門とご本殿。まさに地域を代表する一宮にふさわしい風格です。御祭神は天火明命（あめのほあかりのみこと）といって太陽光や熱を象徴する神様です。

三社目は愛知県犬山市に移動し、国宝・犬山城と隣接する針綱神社・三光稲荷(さんこういなり)神社を訪れます。犬山城は現存する日本の城としては一番古いもので、木曽川に突き出した丘の上に佇む景観は、中国の詩人李白の詩から「白帝城」ともいわれてきました。400年以上前に築城された天守閣内部は急な階段で最上部に登るのはちょっと大変ですが、古城ならではの趣を感じることができますよ。犬山城の傍らには針綱神社（はりつなじんじゃ）が鎮座しています。針綱神社は犬山城の創建よりもずっと古いと言われており、濃尾平野（のうびへいや）の鎮守を担ってきた由緒ある神社です。さらに隣接する三光稲荷(さんこういなり)神社では、ハートの絵馬がインスタで話題沸騰中のようです。

四社目は、尾張国一宮を参拝したので、尾張国二宮も参拝しておきましょう。大懸神社（おおあがたじんじゃ）です。大縣神社の御神体は女性器を模した石。女性の守り神として篤い信仰を受けてきました。鎮守の森に育まれた厳かな雰囲気に包まれた境内はおすすめです。

五社巡りの旅もいよいよクライマックス！　最後の五社目は三種の神器の1つ「草薙の剣（くさなぎのつるぎ）」を祀る熱田神宮を訪れます。熱田神宮は東京ドーム5個分の広大な面積を持ちます。樹齢1,000年を越える大楠（おおくす）をはじめ、多くの巨木に覆われた境内は、歩いているだけで心が洗われていくようです。境内には別宮の八剣宮をはじめ28社のお社が点在しています。特におすすめは「心の小径（こみち）」。「世界三大美女」である楊貴妃の伝説が伝わる清水社や、天照大神の荒魂を祀る一之御前神社（いちのみさきじんじゃ）など、神聖な場所を参拝することができます。同じく三種の神器の1つの八咫鏡（やたのかがみ）を祀る伊勢神宮とともに日本国を守る二柱とされてきた熱田神宮をじっくりとご参拝ください。

2020年の本ツア―は、愛知県尾張地方出身の武内が地元への愛情たっぷりに案内します。盛りだくさんのツアーでお客様にとっては忙しく感じる方もいらっしゃると思いますが、その分抜群の充実感をお約束します。

• 【砥鹿(とが)神社】　三河国一宮　御朱印あり

  愛知県東部三河国の一宮である砥鹿神社ですが、本ツアーでは里宮を参拝します。 続きを見る>>

  砥鹿神社の信仰の歴史は古く千三百年を遡ります。古くから朝廷の崇敬は篤く、平安時代には「延喜式内社」に列せられ、三河国の国司が国内神社に巡拝する際の筆頭神社「一之宮」となりました。本社には大国様(だいこくさま)と慕われる大己貴命(おおなむちのみこと)をお祀りすします。出雲大社や大神神社と同じ神様とも考えられ、福徳の神･国土開拓の神･縁結びの神として信仰を受けています。三河地方はもとより各方面からの多くの参拝者が訪れます。縁結びの神だけに授与品は縁結びのお守りが人気だとか。

• 【豊川稲荷　妙厳寺(とよかわいなりみょうごんじ)】日本三大稲荷　御朱印あり

  正式には「円福山 豊川閣 妙厳寺」（えんぷくざん とよかわかく みょうごんじ）といいう寺院です。 続きを見る>>

  1,441年、2020年の大河ドラマにも登場した大名今川義元が境内を整備したとされています。秘仏でその姿は拝むことができませんが、「豊川吒枳尼真天（だきにしんてん）」の稲穂を担いだ姿から、多くの人々かから「豊川稲荷」として親しまれてきました。京都の伏見稲荷や茨城の笠間稲荷とともに日本三大稲荷の1つとされています。特に商売繁盛に効くとして有名で年間約500万人が訪れる東海地方を代表する有名な寺社仏閣の1つです。境内には総門・本堂・鎮守堂・鐘楼堂・宝雲殿・万燈堂・三重塔・弘法堂・大黒堂・奥の院などが並びます。1,000体以上の狐の石像が並ぶ霊狐塚（れいこづか）やたくさんの人々が願いをこめた千本のぼりは稲荷ならではの光景です。

• 【津島神社(つしまじんじゃ)】厄除け・疫病退散の神で津島信仰の総本山　御朱印あり

  社伝によれば、建速須佐之男命(スサノオノミコト)が朝鮮半島から日本に渡ったときに荒魂(あらみたま)は出雲国に鎮まったが、和魂(にぎみたま)は一旦対馬（旧称 津島）に鎮り、現在地に鎮まったとされています。 続きを見る>>

  「津島の天王さま」として親しまれ、古くは神仏集合で荒ぶる神、牛頭天王(ごずてんのう)を祀って来ました。牛頭天王は京都の八坂神社を中心とする祇園信仰の神様とされ、疫病鎮守の神としても信仰されてきました。2020年は須佐之男命が描かれた「悪疫退散の札」も授与されています。※頒布時期未定

• 【真清田(ますみだ)神社】尾張国一宮　御朱印あり

  愛知県北西部、一宮市の中心部に鎮座します。 続きを見る>>

  平安時代、国家から国幣の名神大社と認められ、尾張国の一宮として、多くの人々の崇敬を集めました。一宮市という街の名前はこの神社に由来し、現在でも一宮市の市章は真清田神社の神宝がモチーフとされています。創建については定かであはありませんが、古代に尾張地方を治めた尾張氏の氏神ともされ、尾張氏祖神の天火明命(あめのほあかりのみこと)をお祀りしています。堂々たる本殿は国の登録有形文化財にも指定されています。御神水を汲むことのできる神水舎や繊維産業の街一宮ならではの服織神社などにも特色があります。

• 【犬山城】国宝　現存最古の天守閣をもつ名城

  国宝犬山城は、室町時代の天文6年（1537）に建てられ、天守は現存する日本最古の様式です。 続きを見る>>

  尾張国と美濃国の境、木曽川沿いの高さ約88メートルほどの丘に築かれました。別名の白帝城は木曽川沿いの丘上にある城の佇まいを長江流域の丘上にある白帝城を詠った中国の詩人李白の詩から。木曽川のほとりの小高い山の上に建てられた天守最上階からの眺めはまさに絶景。信長・秀吉・家康が奪い合い、歴史の荒波を生き残った、国宝犬山城をご覧ください。
  ※新型コロナウイルスによる入場制限や周辺道路の渋滞により滞在時間中に犬山城に入城できない場合は、針綱神社・三光稲荷神社の参拝のみになることがあります。その場合は犬山城の入城料相当金額を当日ご返金させていただきます。

• 【針綱(はりつな)神社】尾張五社の一つ　御朱印あり

  犬山城主であった織田信康が自ら手彫りの狛犬を奉納し、安産祈願したことから安産のご利益があるともいわれています。 続きを見る>>

  犬山城の登城口付近に鎮座する濃尾の総鎮守です。

• 【三光稲荷(さんこういなり)神社】犬山城を守護する神社の一つ　御朱印あり

  代々犬山城主であった成瀬家から犬山城の守護としても大切にされてきた神社です。 続きを見る>>

  境内社で縁結びの神様である姫亀神社に納められたハート型のかわいい絵馬がインスタ映えすると話題になりました。

• 【大縣(おおあがた)神社】尾張二宮で尾張五社の一つ　女性の守り神　御朱印あり

  尾張の国開拓の神、大縣大神（おおあがたのおおかみ）を祀る神社で、尾張国二宮とされています。 続きを見る>>

  特に境内社の姫の宮が有名で、女性の守護神として崇敬されています。

• 【熱田神宮(あつたじんぐう)】三種の神器「草薙剣」を祀る　織田信長とも深い縁　御朱印あり

  スサノオノミコトが八岐大蛇(ヤマタノオロチ)を退治したときにその尾から取り出したとされる草薙剣(クサナギノツルギ)をご神体とします。 続きを見る>>

  草薙剣は天皇陛下の皇位継承の証である三種の神器の1つであり、伊勢神宮と並ぶ日本の守り神とされれきたのが熱田神宮です。元旦に天皇陛下が宮中より天地四方の神を拝する四方拝(しほうはい)でも遥拝されます。広大な境内に立ち並ぶ巨木や伊勢神宮と同じ神明造の堂々たる社殿に圧倒されます。また境内社の一之御前神社や八剣宮も参拝していきましょう。2020年の大河ドラマでも描かれましたが、有名な桶狭間の戦いに出陣する際、織田信長は熱田神宮を参拝したとの伝承が残っています。境内には織田信長の寄進とされる「信長塀」があります。